Beginning!

懐かしのサングラスを度付にカスタムするご依頼を頂きました。
シートメタルのハイカーブ度付は、カーブが強すぎたり左右の大きさがかなり違うことが多く厄介です。
いくつもゲージ合わせのレンズを左右づつ削って、本日も3時間半掛かってしまいました。

 

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このサングラスは世界的に大ヒットした米国アクション映画の主人公が掛けていたモデルのレプリカです。
日本でも15年程前に上映され、数社からレプリカサングラスの販売がありました。

 

映画の大ヒットとレプリカサングラスの販売権を引っさげ、当時の眼鏡メーカーが秋の東京展示会に出展していました。
今では考えられないくらい展示会に出展者と来場者がおり、眼鏡業界バブルの真っ只中です。
当然そのメーカーは多くの注目を集めていました。

どこのメーカーも糸目なく商談し、二十歳そこそこの若者に時間をくれるブランドは1つだけでした。
展示会にアポイントを入れていたメーカーですら2~3時間も待たされるような活況ぶり。

展示会期中の3日間通いつめて、最終日の閉場1時間くらい前にようやく例のレプリカブランドが空いているのを見つけました。

 

 

「アポイントを入れていないのですが、見せて頂けませんか?」

とお願いした所、上から下まで見回して30歳位の男性が一言

「ガキの来るところじゃないから帰れ」

と痛恨の一撃。

 

 

あまりに露骨にあしらわれたショックで、かなり落ち込みました。
しかし、ホントに腹が立って「いつか必ず見返してやる!」と心に決めたのを鮮明に覚えております。
アヤフヤだった自分の仕事に対する覚悟も、その時出来たと言って間違いないです。

今思えば彼が言った言葉は露骨ですが、各メーカーの本音であり私に対する正当な評価でした。
カドが立たないように体良く断られることにも釈然としていなかったので、悔しいけれど認めざる得ない事実です。
バブルな当時は、いくらも仕入れをしないガキに商品を見せる理由も無いと言ったところでしょう。

 

 

そして今秋、その一言を言った本人に、あっけなく再会しました。
当時のメーカーを随分前にやめておりましたが、今でも眼鏡業界にいました。

ここで会ったが3年目!(実際には15年ちょっと) とはなりませんでした。

物の言い方も当時のままなのですが、本人は至って悪気はない感じです。
彼にとってみれば何て事無い一言だったのでしょう。

 

勝手に私がシリアスに受け止めて、悔しくて奮起したまでの話です。
そういう意味で言うと、彼は恩人です。
極めて若い時期にバイイングをしていたからこそ出来た経験で財産です。

 

このレプリカサングラスのカスタム依頼は何の縁か分かりませんが、当時を思い起こさせてくれてました。
最近、もう一度あの頃のような猪突猛進スタイルで仕事をしようと決意したところでした。
ちょっと面白いことが起こりそうな予感も当時と似ています。

 

巡り巡って色んな事がありますね。
ちなみにその年に唯一、私と真剣に向き合ってくれたブランドはOAKLEYです。
名もない弱小の眼鏡屋に先行投資してくれました。

メガネナカジマのような個人の小さい眼鏡店とはまだ取引を開始する前でした。
OAKLEYも私にとっての恩人なのであります。

 

 

 




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