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ゴールデンウィークは5月5日(木)の定休日以外は通常営業です。

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水曜日の夕方5時に早仕舞いをして、福井県鯖江市に向かいました。
言わずと知れた眼鏡産地で国産眼鏡の9割以上が鯖江で作られています。
弊社工場のG YARDはまだまだ統計にも載らない生産数ですが、関東唯一の生産工場として頑張らねばです。

 

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プラスチックフレームをG YARDでは一貫生産していますが、材料や部品・機械・工具は鯖江を頼らねば成り立ちません。
この点だけが関東にある不便なところですが、翌日に配送される現代では受容出来る範囲です。
福井県外での生産に眉を顰める方もいると思いますが、意外にも多く鯖江の方にご協力を頂けています。

国産生産数の9割と言っても、国内眼鏡販売数における国産割合の低迷は深刻です。
国産眼鏡の6割以上が海外向けだという声もあり、国内の眼鏡店で日本製が並ばなくなってきている実感もあります。

春の展示会ではG YARDのある「横浜→東京で日本人に国産眼鏡を掛ける機運を高めて欲しい」という声も掛けて頂きました。
私達も鯖江とのパートナーシップ無しには、モノ作りが出来ないので頑張りたいところです。

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鯖江はパーツや工程ごとに分業化されていて家内制手工業の名残が随所にあります。
一貫生産する工場の方が珍しいと言われていたのですが、昨今の不況で下請け企業の倒産・廃業が続き、一貫生産する工場に変わってきた側面もあります。

プラスチックフレームの鼻パットだけを生産している会社もあるんです。
工場や機械・工具は見ていて飽きませんね。

 

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眼鏡産地のネームバリューを維持&高める目的で、来月末に「サバエメガネメッセ2016」なるイベントが行われます。
「めがねフェス」や「メガネベストコンテスト」なるイベントも共催されます。

こういった動きの背景には、ピーク時の1/3になってしまった工場数や約半減した市場規模など、国内市場の低迷と鯖江ブランドのネームバリュー低下があるようです。

後継者不足もあって今後は一層深刻な課題が多くありますが、眼鏡好きな人はどんどん業界に入って頂き活性化させねばなりません。

10数年前の鯖江には、よそ者を排除し受け付けないムードがプンプン漂っていましたが、今は話を聞いてくれるところが沢山あります。

福井県内だとか県外だとかは関係なく、盛り上げないとマズいぞ!という視点を持った方も多くいらっしゃいます。

眼鏡産業に関わらず、日本のモノ作りは崖っぷちです。
腕の良い職人さん達から技術を継承できるリミットは5年も残っていないでしょう。

現に東京の伝統的な眼鏡作りの灯は2011年に途絶えました。
しかし2015年に横浜で私が復活させました。
やる気と行動力でどうにかしましょう!
色々考えても何も起きません。

少しだけでも盛り返したいと思っています。

 

 

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