NewYork 2 VISION EXPO EAST

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VISION EXPO EASTでもOAKLEYとRAYBANの2大ブランドが大きな勢力となっていました。
世界最大の眼鏡ブランドグループであるLUXOTTICAが両ブランドを保有しています。
今年の初めにLUXOTTICAが大レンズメーカーのエシロールと合併し、とある試算では世界の眼鏡市場の36%を牛耳ったとも言われています。

 

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昨秋のラスベガスに無かったトピックとして、レイバンの純正度付がスタートしていました。
これは以前から準備されていたものですが、レンズメーカーのエシロールとの合併をより印象付けるものとなりました。
日本でも間もなくオークリー同様、レイバンの純正度付がスタートすると思います。

 

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レンズは全てインディビジュアル設計が採用され、フレームをお客様が掛けた状態を測定しレンズ設計へ反映させます。
この設計はきちんと扱えば、異次元の見え方を実現します。
しかし取扱を間違うと無意味な高いレンズになってしまいます。

メガネナカジマでも昨年より遠近両用レンズは全てインディビジュアル化しました。
スポーツサングラスも一部を除いてインディビジュアル設計を採用しています。

この設計や構想は15年以上前からあったのですが、レンズ設計・加工技術が進化し数年前から市場に出回りました。

ラッキーなことに私はアメリカのレンズ設計者より情報を得ていたので、メガネナカジマは早くからインディビジュアルを取り入れることが出来ました。
15年ほど前は”フレームカーブにレンズカーブを合わせよう”という所からのスタートです。

インディビジュアル設計にはグレードを設定しているメーカーもありますが、OAKLEYとRAYBANはフルオプションで来ると思います。

 

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オークリーはスポーツサングラスの機能面により力を入れている印象です。
好評のPRIZMカラーを深化させていますし、ライフスタイルの部分をRAYBANに任せた感があるので、スポーツシーンに重きを置いています。

オークリーもレイバンもアメリカンブランドではなくなった寂しさはありますが、眼鏡市場においてはきちんと役割を果たしていると思います。

LUXOTTICAが保有する他のインターナショナルブランドの方がデザインや機能などにおいて差別化が難しくなってきていて、ロゴを消したらどこのブランドか分からない感じです。

世界の主要展示会でも、最近はオークリー&レイバンを大きく打ち出しています。
LUXOTTICAが持つブティックブランドのジャンルは、アランミクリ&オリバーピープルを軸にしていますね。

 

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タイムズスクエアにもOAKLEY&RAYBANの旗艦店が出来ていました。
度付レンズをプロモーションするスペースも出来ていて、本格的に純正レンズを売るプログラムが完成しています。
メガネナカジマでも参考にできるところがありました。

ブラック&レッドの映える内装は世界を席巻していきそうな気配があります。
私は数年前に全く同じ構想でOAKLEY&RAYBANのショップが出せないかと考えていました。
当時はまだRAYBANに純正度付が存在しなかったので、OAKLEYの本気度にRAYBANが釣り合わなかったため調査だけで終えました。

今なら面白いかも知れませんが、私としては違う道に生きる方が性に合ってるかと思います。

 

数年前からLUXOTTICAの覇権的ビジネスがどう日本に影響するかを、アメリカサイドから見るようにしていました。
グローバルでみると、日本の眼鏡市場は価格破壊によって停滞した事で魅力が無くなりました。
アジアにおけるフレームブランド&レンズメーカーの興味は中国です。

なので良くも悪くもグローバルな影響をあまり受けずにこれたと思っています。

しかし、フレームブランドとレンズメーカーがクロスオーバーすると、事態はそう楽観できないと思っています。

私達のような個人店はLUXOTTICAブランドで固めるか、違う道を行くかをいずれ選択しなければならないでしょう。

今のところメガネナカジマは全然違う道を行こうと思っています。
確かにインディビジュアルレンズを売るには非常に高いスキルが必要なので、チェーン店が簡単には活用できないと思います。
RAYBANの純正度付レンズに関しても興味津々です。

しかし純正レンズだけでは無い、面白いレンズをトピックしながら”カスタム”したいですよね。
お客様にとってベストな選択を純正レンズや社外レンズを問わず、ご提案し続けたいと考えています。

フレームブランドの純正レンズは小売店の思考停止に陥りやすくなるので、それは絶対に避けたいところです。

 

 

 

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