Individual Lens

twitterの度付レンズカスタムをご紹介する際に、”フレーム&フィッティングデータを設計に取り込む”というフレーズをよく使います。
メガネナカジマで10年以上前より、このお客様のフレーム+レンズ+フィッティングの「最適化」を行っております。

ここ数年でこの分野の測定機器が進化しており、その全てを私が自ら検証しております。
正直言いまして各社がこぞって出してきた当時はあまり精度が良くなかったのですが、この1年でブラッシュアップされ良いものが幾つかあります。

今回はHOYA社のLLI ver.4を借りた所、まずまずの結果を得られました。
最初のバージョンの出来が酷かっただけに、大進化を感じた次第です。


IPADのカメラ機能を使って正面とサイドから撮影します。

 


傾きやズレも測定してくれるので、正しい位置でしかシャッターが切れない仕組みです。

 


撮影データからレンズのサイズや傾斜角、眼とレンズの距離を算出しデータ化します。

 


このデータにレンズ設計を考えて”最適化”させるのですが、このLLI ver.4では設計をレコメンドしてくれる機能があります。

 


例えば、お客様が使用される主なシーンや、ご趣味などもお聞きします。
それによって、お客様が快適に使用できるレンズ設計を解析してくれます。

この機能は特に遠近両用レンズの方に有効で、近視や遠視での分類や乱視の強さなども考慮されます。
車の運転をされるか?パソコン作業は多いか?なども設計に影響します。

細かい微調整やカラーの選定、ブルーカットをどのようにするかは私達スタッフの経験値でオススメさせて頂きますが、レンズ設計の大まかな方針を決めてくれるのは有難いです。

遠近両用レンズをご希望でパソコンが多い仕事で運転もする場合、度数によって相反する設計となるので、このあたりの微妙なレコメンドは参考になりますね。

 

この測定器を使った設計選定は、特に遠近両用レンズをご希望の方に実施しております。
こういったお客様のパーソナルな情報を設計に取り入れるレンズを「インディビジュアル」レンズと呼ばれるのですが、メガネナカジマでは昨年より遠近両用レンズは価格据え置きで全てに取り入れました。

価格によって解析するポイントの数が違うという点が悩ましいところですが、概ね皆様に遠近両用レンズを快適にお使い頂いております。

もし度数が合わなかった場合は、お渡しから30日以内であればレンズ交換無料です。
インディビジュアル設計を取り入れてから、とても慣れやすいとの評判を頂いております。

こんなノウハウにより、永くスポーツサングラスの強いカーブの度付きも実施してきました。
常にレンズ設計は進化しているので、一生懸命バージョアップさせながら良い眼鏡作りを目指しております。

 

 

 

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。