OAKLEY TRUE DIGITAL
先日、3回に渡ってブログでレポートさせて頂きましたオークリーの新RXレンズを私自身で体感すべく作ってみました。
(過去ログ*issue#1・#2・#3)
検証の意味も込めて3タイプで製作しました。
裸眼視力で0.3~0.4なのでそれほど度数は強くありません。
■度付(OTD)フラックジャケット クリア XLJシェイプ
クリアレンズには帯電コートが標準で搭載されています。
*ノーズはSSノーズに変えております。
■度付(OTD)フラックジャケット 偏光OOレッドイリジウム ノーマルシェイプ
■度付(OTD)レーダーロック ブラックイリジウム パスシェイプ
OAKLEYの見解としてフラックジャケットのノーマルシェイプが度数補正(OTD)が一番優秀であるとの事でしたので、
ノーマル&XLJで製作してみました。
逆に一番補正が難しいのは?と聞いたところRADAR系だということだったので、レーダーロックでお願いしました。
★これは凄い!★
個人的な感想ですが、フラックジャケットのXLJは完璧です。
とてもクリアに見えるのと、ノーマルより視界が10数%広いのですが、これが全然違います。
ノーマルシェイプも見え方は抜群ですが、視界面積が広い分でXLJが勝ると思います。
本当に掛けていて気持ちが良い見え方をします。
★これがOAKLEYのハイスタンダード!★
XLJシェイプは視界が広いのですが、レンズ面積が広くなるために頬にレンズが当たり曇ったりすることがあります。
そういった場合はノーマルシェイプがオススメとなるので、これはフィッティングの感じで色々とご相談させて頂いております。
XLJシェイプはスポーティーになる印象なので好みで決められていいと思いますが、”ギア”として考えるのであればXLJシェイプをオススメ致します。
★本来はRADARが優秀なんだろうと思う★
3本の内、最初に掛けたフィーリングが一番良かったのは、このRADAR LOCKです。
睫毛が刷れるのでフィッテングを少し変えたら、見え方が変わりました。
本当に微妙なところで変わっていきます。
ホールドも良く見え方も快適なのですが、フィッティングの改善をして眼とサングラスの距離が離れると”見え方”が少し変わります。
眼とレンズの距離が近い場合では感動的な見え方になる分、少しフィッティングを変えると見え方が若干ながらも変わってしまうのが惜しいです。
これは私の場合のフィッティングですので、バッチリ合う方には最高に良いと思います。
この他にもFAST JACKET、WIND JACKETの純正度付きレンズを使用していますが、旧来のスタンダード設計よりOAKLEY TRUE DIGITAL(OTD)が優秀であるとハッキリ言えます。
気付かれない方が多いのですが、外側の見え方よりも寄り目側の見え方が断然に違います。
一方でRADAR LOCKで起こったようなフィッティングやアイポイントの設定がよりシビアになっているので、検査を含めた眼鏡屋のスキルが非常に重要なレンズ設計です。
レンズの魅力を最大限に活かすにはレンズの特性を理解していないとダメなので、当店に限らずとも得意なお店でご購入される事を強くオススメ致します。
フラックジャケットの場合、SSノーズ化しても見え方の変化をほとんど感じなかったので、パーツでカスタム出来るかどうかも大きいと思います。
ハイテクレンズと言って良いレベルのオークリー純正度付きレンズのお話でした。
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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