HONG KONG SIDE*B
2ヶ月ほど前まで、デモの激化が連日のように報道されていた香港ですが、街は至って平穏でした。
香港の裕福層が若者をバックアップしているとの見方もありましたが、結局は中国マネーに大きく依存している香港経済にとって、裕福層も中国との関係悪化は”損”と判断したのでしょう。
香港の眼鏡業界も宝飾系の眼鏡や、舶来の高価な眼鏡を中国人が買い支えて市場に安定をもたらせているので、このままフェードアウトが得策だと香港人が言っていました。
デモ隊は現在、九龍サイドのメインストリートの一部区間で道路を占拠するのがギリギリ一杯のところのようでした。
香港島サイドの街をあまり見れなかったので香港島サイドの事は分かりませんが、スリやひったくりなど治安が多少悪化しているようです。
デモ隊のテントの近くへ寄って行っても緊張感も無く、落とし所を見失って引くに引けない状況だと一目瞭然。
香港でこうなので、中国国内の民主化運動などは焼け石に水なのでしょうか。
中国バブルの気配があった3年前より、デモがありながらも全体的(空港・ホテル・店など)に冷静な印象を受けました。
あまりにも圧倒的なバブルだったので、軋轢すら感じた3年前よりもゆっくり過ごせます。
唯一残念だったのは円安だった事。いつもの割安な香港を楽しめません。
香港到着後に最初に向かったところは「重慶大厦」。
換金所が沢山入った香港では有名なビルです。
換金所の他にスマホやSIMカードが売られていたり、如何わしさ満点。
ここの上層階にはバックパッカー御用達のゲストハウスがあり、昔は¥1500~¥3000/日で泊まれました。
今はレートが良くないので、もう少し高いと思います。
このエリアだけ中東系の人が多く、異様な雰囲気を醸し出します。
奥に行けば行くほどレートが良くなるのですが、怪しさも増します。
私達は奥へ進み、さらに2階へ上がった換金所で換金。
ほぼ手数料なしで換金することが出来ました。
クレジットカードのキャシングが安心便利でレートもまぁまぁなのですが、やはりこの雰囲気を味わいたいです。
到着した日は展示会の前日だったので香港の街と眼鏡屋さんを視察後、ジェットフェリーでマカオへ。
約1時間でマカオへ行くことが出来ます。
マカオで当然ながらカジノへ。
私は負けましたが、スタッフ野村はまさかの勝ち。
マカオのカジノも前回よりは中国人の活気が薄かったように感じました。
フェリーは24時間運行なので、深夜に香港へ戻りホテルへ。
前回はフェリーターミナルで深夜便に乗るのに4時間ほど待ちましたが、今回は1時間間隔で深夜も運行していました。
重慶大厦のゲストハウス並のクオリティーですが、そこそこ清潔なバス&トイレが付いています。
ちなみにお湯は出ません。
人口密集率が世界NO1だと言われる所以でしょうか。
いや違います。
ただ単に安宿なだけです。
先輩が泊まっていたホテルは、私達の部屋くらいのバス&トイレがありました。
人間的な生活が出来るギリギリかそれ以下の感じです。
LCC+GUEST ROOMな香港ツアーでしたが、何かと得るものが多くありました。
トラブルもハプニングも無かったので、土産話も少ないのですが今度お店にいらした時に皆様へご報告させて頂きます。
<了>
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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