Fake a Rayban
先日、レンズが割れたレイバンの修理を承りました。
日本のレイバンはミラリジャパンという会社が代理店となっております。
正規修理は全てミラリジャパンに依頼することになり、仕入れもミラリジャパンから仕入れた商品が正規品となります。
メガネナカジマもミラリジャパンよりレイバンを仕入れしています。
今やレイバンはイタリアが誇る国営企業並の売上を誇るLuxottica(ルックスオティカ)の看板ブランドです。
LuxotticaはOAKLEYをはじめalain mikliやOLIVER PEOPLESを傘下に持つ、世界最大の眼鏡グループです。
今回お持ち込み頂いた修理品をミラリジャパンに送った所、「修理不能」との回答。
レンズ交換のような極めて簡単な修理が出来ない理由は一つだけです。
つまり「正規でも並行品でも無い偽物」であるということです。
画像 左)偽物 右)本物 のケース・保証書・メガネ拭き
同モデルのケースと比較しても大きさが多少違うくらい。
仕様変更の範疇で十分考えられる違いです。
並行輸入品なので保証元が違うと言われればそんな気がしてしまいます。
画像 左)偽物 右)本物 のケース
本物と偽物を比べてみると、ロゴや材料のデザインが違いますが、見分けるのは至難の業です。
楽天市場やアマゾンで売られている「並行輸入品」と謳われている安売りされたレイバンは、かなりの確率で偽物だと思います。
正規品と書かれているレイバンのみ本物でしょう。
それは相場より価格は高くなっています。
並行品は今の為替ですとメリットは薄いですし、イタリア本国も対策をしているので、なかなか調達も難しいところです。
並行業者も真贋の鑑定は出来ないので、分からず販売しているのでしょう。
ただ本物と信じて買われた方は気の毒ですね。
すぐに偽物とかるような金額ではなく、中途半端な金額設定がされています。
メガネナカジマではヴィンテージレイバンのリペア用にガラスのレイバンカラーを探していました。
ヴィンテージレイバンもまた、国内代理店が修理してくれない問題を抱えております。
ガラス素材は絶滅危惧種なレッドブックに載りつつありますが、G15カラーのみガラス素材で見つけました。
サングラスのカスタムは出来る限り何でもやろうと決めているので、ある程度の事はやります。
ヴィンテージだろうが偽物だろうが、出来るものはやります。
しかし偽物は一生懸命モノ作りしてPRに投資してブランドを創りあげている人々に対して、冒涜している事に他ならないので、このあたりは是正していかないといけませんね。
OAKLEYの偽物なんてレンズが本当にダメなので意味がありません。
酔ったり、気持ち悪くなったり頭痛が起こることもあるので、絶対にダメです。
メーカーにしてみれば社外品でカスタムされたものは品質保証出来ないのが当然です。
だからこそメガネナカジマで行うカスタムは、使われる方が純正以上の満足が得られるようなモノにしたいのです。
SHOP-N:RAYBAN G15
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
この記事へのコメントはありません。