Race Glasses
2年ほど前よりチュートリアルの福田さんのレース用メガネを製作させて頂いております。
福田さんは一人で筑波サーキットに通うほどの腕前で、バイク好きの芸能人では1.2を争う感じだと思います。
レースまでやるとなると、芸能人ではそれほど多くないでしょう。
まず2年前にお作りした度数が弱いとの事だったので、一通りチェックします。
肝心要は”立体視”なので、ドイツ式のポラテスターを使い精密な立体視をチェックします。
3D映画などが浮かび上がってこない方は、この立体視にトラブルが起こっている事が多くあります。
全体的な視力のチェックと、老眼もチェック。
福田さんは40代前半なので、スマホ老眼なる近さもチェックしましたが問題なし。
45歳位で近くが見えなくなってくる方が多いです。
最後はフィッティング。
超が付くほどのイレギュラーな位置で見ているので、その位置専用でメガネを構成していきます。
ロードバイクのレーシングなポジションに近いものがあります。
全ての検査とフィッティングが終わり、GROOVERのLEXINGTONで車用の眼鏡もお作り頂きました。
通常の眼鏡も大事です。
今回、HOYA社のオーダーメイドなカーブ設計レンズを使用しました。
OAKLEY同様、歪みが少なく抜群に見え方が良い設計です。
メガネナカジマでもこのレンズを使うことが多く、度付カーブの見え方のストレスをかなり軽減してくれます。
度数さえしっかり導き出せれば、快適なレンズが沢山ある良い時代です。
検眼が曖昧になってきてしまった昨今で、検眼が省略化される傾向にあるそうです。
簡単すぎる検眼は本当にダメだよ。と先週も定休日を使って習ってきました。
自分の度数も変わっていた事に、そういう時に限って気づくのであります。
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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