NewYork 1 VISION EXPO EAST
ニューヨーク時間の3月31日から3日間開催されたアメリカ最大の眼鏡見本市「VISION EXPO EAST」へ出展してきました。
GROOVERは昨年のラスベガスに引き続き、2度目の出展となります。
月末&年度またぎ&週末の開催という日本ではまず考えられないような日程ですが、世界では普通の感じです。
国によっては日曜日に小売は営業してはいけない制度があるので、週末に掛けての開催は意外と普通なのです。
規模はラスベガスの4倍強といった感じで、フランスのシルモ展の元気がなくなってきている昨今、イタリアとアメリカの存在感が増してきている印象です。
何故か分かりませんが、日本人バイヤーは皆無と言って良いくらいいません(笑)
日本人はアメリカ好きだと思うのですが、眼鏡業界の方々はパリに向かう事が多いようです。
今は時代が変わってなかなか面白いプロダクトが出てこないのと、インターネットの普及によって見たことのないモノも少なくなりました。
しかし、アメリカには超ニッチな商品で勝負するクレイジーな連中がいたりするので、そこを見逃さなければ面白いと思います。
ブティック系ブランドはエリアが分かれていて、”UNDERGROUND”に有力ブランドが集まっています。
N.Yの地元ブランド「ROBERT MARK」が仕切っていると言われていますが、少しづつ求心力が低下しています。
本会場以外での展示会も出現し始めていて、日本の展示会と似た状況も見受けられました。
日本ブランドはMASUNAGAさんが相変わらず米国市場で存在感があります。
日本製眼鏡の認知は進んでいますが「ジャパンブランド」として考えた時に、通用しているのはMASUNAGAさんやシャルマンさんくらいかもしれません。
アジア市場は意外と新興ブランドに寛容ですが、欧米は徹底的な保守です。
日本の眼鏡市場や生産・ショップのスキルは、世界でも良い位置にいると思っています。
商品の見せ方とか、お客様へのプレゼンテーションの方法を独自にもっと進化させられるでしょう。
メガネナカジマは少しづつそんな取組をしています。
日本からもっと世界へ発信できるようなパワーも付けたいですね。
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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