Cerakote -セラコート-
MONOマガジン10/2号に「セラコート」の特集を載せて頂きました。
twitterをご覧頂いております方には少し認知頂いていると思いますが、アメリカ軍に採用されているミルスペックの塗装です。
耐熱・耐摩耗性・耐衝撃性などに優れた塗装で、スポーツサングラスなどのフレックスに耐えられる数少ない塗料です。
本来は軍の銃器などの塗装に用いれられる塗装です。
2015年から塗装の講習を重ね、指定設備を導入し認定工場の資格をメガネナカジマは取得しました。
塗料を購入すれば誰でも始められる塗装でない所が厄介でした。
十数年前に箱根駅伝に出場する選手から、大学のカレッジカラーでサングラスを塗装してほしいと依頼されました。
軽い気持ちでやり始めましたが、サングラスのフレックスに耐えられずに表面が割れてしまいました。
結局、箱根を走る晴れ舞台で掛けられれば良いとのことで、製作しましたが心残りでした。
そんな経験から、ずっとスポーツサングラスに塗装できる塗料を探していて行き着きました。
設備投資は相当なものでしたが、自然と絶対にやりたいと思えたので何とか乗り越えることが出来ました。
OAKLEYのピットブルは純正にマットブラックがあるにも関わらず、セラコートのマットブラックの依頼が多い不思議なサングラスです。
経年劣化したサングラスのリペアがメインの仕事です。
レンズ交換の折に、サングラスの塗装が気になる方に換装して頂いております。
OAKLEYのX METALシリーズは発売から20年以上経つものもあり、どうしても再生されたい方が多くいらっしゃいます。
セラコートはX METALシリーズにとても似合う構造なので、ツートンカラーのTiO2などの仕様に出来ます。
試験的に腕時計のケースも塗装してみましたが、これはもう少し試行錯誤してみないといけませんね。
ただ、ミリタリーウォッチにはセラコートの質感は抜群に合います。
メガネナカジマリペア塗装”セラコート”
¥6000~
お気軽にスタッフまでお問い合わせくださいませ。
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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