【偏光レンズ】強度近視が度付きで作るなら?(検討編)
さて、前回は調光レンズについて書きました。
そこでも書いた通り、度付きの調光レンズは本当に便利。さらに度付きの薄色サングラスも日常的に使っている私としては、もうあらゆるサングラスを度付きで作りたくなってきました。となれば、次なるターゲットは度付きの偏光レンズを搭載したサングラスです。
偏光レンズとは、簡単に説明すると「眩しさの原因となる自然光の乱反射をカットする機能を備えたレンズ」のこと。それゆえ、ある程度の明るさをキープしたまま、効果的にギラつきや眩しさを抑えることができるんですね。bootには偏光レンズについて詳しく書かれた記事が掲載されているので、ぜひそちらも読んでみてください。
現在偏光レンズは度無しで何本か使っているのですが、あのすっきりと澄んだような視界は、やっぱり偏光ならではでしょう。偏光レンズでおなじみTALEXさんのWEBサイトには、「例えるなら“光の空気清浄機”」という表現がありますが、まさに言い得て妙ですね。
TALEX HPより
ちなみに、偏光というとスポーツや釣り、ドライブのときに使うものというイメージがあるかもしれませんが、いずれも縁のない私にとっても便利な存在です。街歩きをしているとき、路面の反射やビルのガラス窓の反射などが抑えられるだけでも、視界がすっきりして心地よいんですね。
子どものプール遊びに付き合うときも水面の反射が眩しかったんですが、こういったときも偏光レンズが効果を発揮。
左の写真では水面の反射で見えづらい水風船が、右ではすっきり見えているでしょう? この反射がないだけで、目がだいぶラクなんです。
ひとつ難点を挙げるなら、液晶画面が見えづらいということでしょうか。スマホの画面が虹色に滲んで見えたりします。今は外出先でもスマホを見ることが多いですし、数年前に比べたら駅構内や商業ビルにデジタルサイネージが増えているので、その点は知っておいたうえで購入したほうが良いかなと思います
CHECK!!
度付き&見映えを重視するならどのメーカー?
偏光を度付きで。昨年から考えてはいたのですが、強度近視の私にはひとつ懸念事項があり、なかなか踏み切れないでいました。なぜなら、偏光レンズはメーカー・製品によっては、いわゆる“超薄型”といわれる屈折率の高いものをラインナップしていないのです。今私が度無しで使っているお気に入りのレンズも、1.60までしか作っていない。普段1.74両面非球面で度付きを作っている強度近視の人間が、1.60の非球面で度付きを作るのはかなり勇気のいることでして……。
レンズが厚くなり過ぎるのも避けたいし、だからといって径の小さなフレームでは十分に眩しさを抑えられそうにない。ということで、見栄えに納得のいくものが作れないだろうと諦めていたわけです。
でも、やっぱりどうしても作りたい! ということで再検討をしたところ、候補に上がってきたのがHOYAのポラテックです。こちらも製品の詳細は過去記事を見ていただきたいのですが、強度近視的に刺さるポイントは、“コーティングで偏光化できるから、幅広い種類の設計に対応可能”という点です。
HOYA HPより
調べてみたら1.67のインディビジュアルレンズにも対応しているようだから、これならだいぶきれいに仕上がるんじゃないかしら? しかもポラテックには、現在のマスク生活に相性の良さそうな、やや薄色のシリーズもラインナップしているようで、その点でも街使い向きと言えそうです(ただし、薄色のシリーズだと偏光機能は少し抑えめということで、その辺りは検討が必要かも)。
というわけで、夏までに度付きの偏光サングラスをこのポラテックで作ってみようと思います。出来上がったら、こちらでもレビューさせてもらいますね!
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伊藤 美玲
眼鏡ライター
東京都生まれ。出版社勤務を経て、2006年にライターとして独立。メガネ専門誌『MODE OPTIQUE』『眼鏡Begin』をはじめ、『Begin』『monoマガジン』といったモノ雑誌、『Forbes JAPAN』『文春オンライン』『めがね新聞』等のWEB媒体にて、メガネにまつわる記事やコラムを執筆している。TV、ラジオ等のメディアにも出演し、『マツコの知らない世界』ではメガネの世界の案内人として登場。眼鏡の国際展示会「iOFT」で行われている「日本メガネ大賞」の審査委員も務める。
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