第十二話 ホントのほんと最終話

boot編集部 前回のコラムでめがねさんは、「最終話」と書き出して奮発し動画も作って頂きました。bootでは当初より連載は一年間で、月一本のペースの全十二回にて。とお伝えしてあったのですが、どうやらフルスイングで勘違いされていたようです。どう考えても十一話で終わるのって不自然過ぎるじゃないですか!?

成り行き上でしたが、めがねさんの書く「眼鏡失格」のコラムは十一話で終了することでboot編集部はOKとしました。しかし、もう一話分はどうする?となりまして、最後にboot編集長がめがねさんへ渾身のインタビューをしたいと言い出して敢行してきた模様が最終話となります。

これがホントのほんとの最終話。

めがねさんは”天然ですか?”

連載開始前にめがねさんが立てていた全十一話の構想。

boot編集長 第十一話の原稿を頂いた時に冒頭からの「最終話」のフレーズに驚いたのですが、十一話で終了するのは不自然だな?など思われませんでしたか?

めがね 連載のお話を頂き、最初に打ち合わせさせて頂いた後にスマホで全体の構成を考えたのですが、その時点で十一話で終了となってました。

boot編集長 少し天然ですか?

めがね 天然と言うと素敵な響きになるのですが、”落ち着きがない”とよく言われます。昨日も「落ち着け!」と怒られましたし、幼い頃から「落ち着きなさい」と言われて続けてきました。そして一回自分を疑いなさいと。

boot編集長 失敗談とかありますか?

めがね 猪突猛進してですか?
昨日も失敗しました。
Uber Eatsで大量のメキシカンを頼んだのです。
だけど、どうしてもマクドナルドのポテトも食べたくなってしまったんです。
我慢できず両方を頼みました。しかもこれも大量に。
そこで「①落ち着け」ですよね。

届いたポテトを見て、みんなに「なんで。」と責められましたが、無視して自分のテーブルの近くに置きました。

毎度なんですがテーブルとソファの位置関係が食べづらいと思っていまして、ガッとテーブルをずらしました。そしたらバッとポテトがテーブルから落ちました。
「②落ち着け」です。

boot編集長 横着なところもありますか?

めがね 基本、私生活は横着かも知れません。謎のこだわりは凄いんですけど。

boot編集長 「謎のこだわり」とは?

めがね 動画の編集でどうしても音楽が合わなかったりとか、尺が合わない時、このオチがいる要らないなどのこだわりは凄くあります。お芝居のセリフでも気になり始めたら、次に確認できるまで執着してしまいます。

 

めがねさんは何者ですか?の問いについて


boot編集長 インタビュー記事を読ませて頂くと、「めがねさんは何者ですか?」「めがねさんは何が一番やりたいのですか?」という質問が多いように感じました。それについてはいかがでしょうか?

めがね そう!そうなんです。いつも聞かれます。

boot編集長 インタビューする側も同じ質問を自分にされたら、回答に困る内容だと思いますね。めがねさんの活動は多岐に渡るので、カテゴリー分けとかタグ付けみたいな分かりやすい分類が欲しいのかも知れません。

めがね 年齢的なものもあると思うのですが、知って頂くキッカケみたいな最初の質問なのでしょうね。今はお芝居を頑張りたいと思っています。

 

このところのSNSは変革期を迎えている

boot編集長 めがねさんは2016年くらいからYouTubeで動画を上げられていると思います。このところ世間の流行はTikTokを始めとした縦型動画の短いSNSへ移行していると思います。この変化について思うことはありますか?

めがね 縦型が好きではありません。
縦型動画の流れや内容が好きじゃなくて、作らなくなってしまいました。人からの反応を一番大事にしている私にとって、自分が”好き”って思ったことを発信してそれを観て頂き評価されたいのです。縦型動画が好きではないことで、伸びしろもあまり無いと考えています。
人から好かれたい、自分が好きな事を発信して反応して欲しいというのがそもそもの原点です。今後もそれは変わらないと思います。

boot編集長 それでも世間の流行は縦型動画となっています。今後のYouTubeとの関わりはどうされますか?

めがね 世の中は縦型動画を沢山観る流れになっているのに、横型動画を作っていても誰からも反応して頂けないとなるのは寂しいですね。一時期、縦型動画を作ってみたのですが、先程お話したように何かしっくり来ませんでした。SNSの流行は変わっていくものだということは理解しています。そういった意味で言いますと、私自身がSNSの発信に向いていないのかもと思うことがあります。

boot編集長 YouTubeでの動画制作やSNSをお休みしたり、止めてしまうことはありますか?

めがね SNSを止めること、辞めることはないと思います。今も一週間に一本くらいのペースで動画を作り続けていますので、これは止めないかなと思っています。YouTubeでの動画やSNSで伝えたい自分の中の”好き”は、かなり発信できたと思っています。

boot編集長 めがねさんのYouTubeで「新しい学校のリーダーズ」とのコラボレーション動画はかなり印象的でした。今後このようなコラボレーショの可能性はありますか?

めがね とてもしたいです!このコラボレーションも全て自分達で企画から撮影を行いました。監督や脚本家がいるような動画の制作もやりたいのですが、友達がいなくて、、、。

boot編集長 創作としての欲求は、かなりありそうですね。

めがね 私って一つ矢印というか方向性を決めてもらうと、とてもやりやすかったりするタイプなのです。自分でやりたいことは比較的にやってこれたので、今後はこういう創作的なコラボレーションといったアプローチにも興味があります。

 

 

YouTubeと舞台のコントラスト


boot編集長 最近、映画やドラマ・舞台への出演が多いめがねさんですが、YouTubeとはまた違った世界だと思いますがいかがですか?

めがね 特に舞台との比較ですがYouTubeとの違いと言うかバランスと言うか、自分の中での理由付けが上手く出来ない状態が続いています。舞台は限られた空間にお金を払って観て頂くというような、言わば特殊空間です。YouTubeやSNSはそれと対極にあると思います。両方が持つ特性が極端過ぎるのかも知れませんね。どちらか一方だけなら良いのですが、同時に進めていくと難しいと感じることがあります。

boot編集長 それがインタビューでよく聞かれる「めがねさんは何者ですか?」「何がしたいんですか?」のようなことに繋がっているのかも知れませんね。

めがね そうです。凄くそうだと思います。今度、個展をするのですが、そのプロフィールにも悩みました。自分を分かりやすく説明するのが難しいなと。今は何かに手応えがあって進んでいる時期ではないのですが、新しい可能性を模索しながら見聞を広めゆっくり進んでいく期間なのかなと思っています。実際に色んな方々にお会いしたり、新しい言語に挑戦したりしています。

 

これからの活動について


boot編集長 今後はどのような活動をされる予定ですか?

めがね 韓国で芸能活動を開始する準備を進めています。韓国の所属事務所との契約や、国内活動との調整をしている真っ最中です。長めの期間を取って韓国に滞在し、韓国語を学びながら活動していく予定です。

boot編集長 それに伴ってYouTubeの内容などで少し変化がありそうですか?

めがね あると思います。今までは自分の”好き”を目一杯に広げて、観て頂く方々が反応してくれるのがとても嬉しかったです。それが例えアンチなコメントであっても、向き合ってくることが出来ました。今、製作途中(2022年9月16日時点)の動画は韓国へ行く前の旅準備のものでして、夢を追いかける自分のリアルドキュメントのような動画を作っています。リアルなものですからキレイにまとまっていなくて、荷物がガチャガチャなところも見せていく感じにしています。

boot編集長 それは今までと違ったアプローチに感じますね。

めがね そうですね。カッコ良くないかも知れませんが、本当にリアルな部分を見せていく事もやっていきます。

boot編集長 ありがとうございました。

 

 

一年間、お疲れ様でした


連載を開始した1年前よりも、活躍される幅が広がっているように感じました。今年1月に田村芽実さんとの二人芝居『Equal-イコール-』を観劇させて頂きました。たった2人で約2時間を演じていくのですから、相当な演技力とそれ以上の何かが要求されるのだなと思いました。見事に5日間の公演を演じきって、連日満員だったそうです。

bootでは当初、Z世代と呼ばれる20代の方々との接点づくりが出来たら良いなという目論見で連載のオファーを出させて頂きました。しかし、そんな当初の思惑はかなり早い段階で方向転換し、一人のアーティスト・クリエーターとして向き合っていくこととなりました。世代とかをあまり考えずに、好きなように表現して欲しいというスタンスです。全十一話の連載は実験的な要素もありましたが、終盤に差し掛かってからその意味が分かってくるような不思議なものになっている気がします。

眼鏡失格」というタイトルこそが、それを物語っているかのようです。

本インタビューでめがねさんの連載は終了となりますが、またいつか再会できる日を楽しみにしております。
月一回の締切を催促するLINEもなくなってしまい寂しい限りですが、益々のご活躍を陰ながら応援しております。

bootスタッフ一同

 

 

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