「目の愛護デー」 世界中は近視が爆増中

本日10月10日は「目の愛護デー」です。
一昔前なら”体育の日”でしたが、2020年からスポーツの日へ変更となりました。
1964年の東京オリンピックの開会式も10月10日でした。

10月10日が「目の愛護デー」と言われてもピンッと来ない方が多いハズ。


「目の愛護デー」を検索してもwikipediaには↓のような一文しかありませんでした。

10月10日の「10・10」を横に倒すと眉と目の形に見えることから。中央盲人福祉協会が1931年に「視力保存デー」として制定し、戦後、厚生省(現厚生労働省)が「目の愛護デー」と改称した。

Wikipedia

10月1日の「メガネの日」もそうですが、認知度はイマイチです。同じ月に似たような”デー(Day)”があるのも紛らわしい気がします。いっその事、10月を「目とメガネの月」とかにしてしまえば良いのに。

悪態をつくのはそこそこにして、”目の周り”には様々なトピックがあります。

 

日本人の失明原因の第1位


日本人の失明原因の第1位は「緑内障(24%)」です。緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなる病気のことです。緑内障の主な症状は、眼圧が異常に高くなることで、一番繊細な部分の視神経が傷つくことです。

40歳以上の20人に1人がかかると言われていて、原因は明確には解明されていません。高齢になるほど数が増えるので、危険因子の1つが加齢であると考えられています。

その他の失明原因は「糖尿病網膜症(20%)」「加齢黄斑変性(11%)」「網膜色素変性症(11%)」などになっています。目の病気と言って一番!?ポピュラーな「白内障」も失明原因の7%を占めています。少し驚いたのは「強度近視」の7%。-6.00Dを超えると強度近視に分類されるのですが、結構な方に当てはまる気がします。

日本人のメガネ・コンタクトの着用率


日本人のメガネ&コンタクトの使用率は約75%だと言われてます。メガネを持たずにコンタクトレンズだけで過ごす人の割合は約1~2%です。なので7割以上の方がメガネを持っているという凄いデータ。

女性の方がコンタクトの着用率が高く、メガネで過ごす時間が短くなるようです。メガネを掛け始める年齢は中学生が最も多くなり、コンタクトレンズを着用し始めるのは高校生が最多なようです。

日本人のメガネ率が高そうな印象は、概ね間違ってなさそうですね。

 

世界中は近視が爆増中


オーストラリアの視覚研究所は、2010年に約20憶人だった近視人口が、2050年には世界人口の約半分の50憶人になると予測しているそうです。これは多くの世界中の研究機関でもその予測がされていて〝近視パンデミック″とも呼ばれています。

これはタブレット・スマホの普及と近視人口の増加が比例していることから、2019年、WHO(世界保健機関)から小児の健康な成長に関するガイドラインが発表されました。そのなかで「1歳未満ではスクリーンタイムは推奨されない。1〜4歳でのスクリーンタイムは、1日1時間未満。」と提言されています。

慶應大医学部眼科学教室のグループが、東京都内の小中学生約1400人の目を測定したところ、なんと、小学生の76.5%、中学生の94.9%が近視だった。しかも、小学生の4.0%、中学生の15.2%が、強度近視だったそうです。

 

「目の愛護デー」に”目の周り”について興味を持って頂けたら幸いです。

 

 

 



関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。