RESCUE WHISKER
ハワイで購入されたWHISKERの度付きカスタマイズを
ご注文頂いたところ・・・・・ムムム???
一時期、WIRE系フレームのサングラスは「はめ殺し」と呼ばれ、
ネジが外れないように固定されていた時期がありました。
これもそうかと思いましたが、片方は外れる。なぜだ?
国内正規品であれば直ちに無償交換なのですが、海外購入品の場合は
「修理扱い」となり1万円弱の修理費用が掛かってしまいます。
当店からカスタマーに持ち込めないので、一度ご返却してからOJへと。
当然お客様は「面倒くさい」とのこと。
確かに面倒くさいのですが、壊してしまっては元も子もない。
「壊してもいいからやってくれ」と依頼されたので、さてどう料理しよう??
まずはレンズを抜いてみないことには始まらないので、割ってみようと思いましたが、
「割れない」事で定評の純正レンズ。穴をあけることに。
<中略>
穴をあけてもレンズは外れませんでしたが、○秘のテクニックを使い成功!
*乱暴過ぎてとても書けませんが無傷です。
原因は「ロウ付け」のロウがはみ出てネジを止めるブローチごと
‘溶接’してしまっていたようです。
塗装や、レンズ入れの段階で絶対に気付くはずですが、アメリカ人は
気にしないのでしょう。買う人も気にしません。恐るべしUS品番。
並行輸入品や海外購入品は確かに安いのですが、
トラブルが起こると逆に高く付くこともあります。
当店は持ち込み価格を設定していますので、どこで買われたモノでも
基本的にOKですが、保証関係が絡むようなトラブルに関しましては、
全て加工前にお客様へお知らせし、ご自身で対応頂くようになります。
円高でオークリーサングラスも並行で買うと安いですが、
トラブル発生時の手間賃を考えれば、正規の方が楽だと思います。
時間のある方には関係ない話ですが、リスクがあることを知って
買われるようにしてくださいませ。
お持込みであっても、レンズを買われるお客様であることに
変わりは無いので、やれる範囲内で当店は協力させて頂きます。
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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