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最高の偏光レンズとは?ガラス偏光サングラスの最有力ブランド「CRYSTAL」

「最高の偏光レンズとは?」と聞かれたら、「ガラスの偏光レンズ」と回答するメガネ業界人は多いと思います。
ガラスレンズは割れた時に危ないので、最初からプラスチック素材の偏光レンズをおススメする事はあるとは思いますが、ガラスの偏光レンズの見え方はスキっと見えて気持ち良いものです。

何故そうなのか考えてみて下さい。高性能なカメラレンズは今もガラス製。
光学製品のハイエンドなものも、ガラス製が未だに多く使われています。
偏光レンズにおけるガラス素材のメリットは何と言っても解像度。シャキっと見えます。
今でこそメガネのプラスチックレンズも良くなりましたが、ガラスレンズの解像度と透明度には勝てません。そして小傷に強い。ガラスレンズの弱点は、「割れ」と「重さ」です。

販売した製品でお客様が怪我をされてしまうと製造物責任(PL)法に問われてしまう事から、メガネレンズは約30年ほど前からプラスチック化されました。

 

近年、世界のサングラスマーケットで多くのブランドの高級ラインに、ガラス偏光レンズが搭載されてきているのが気になっていました。

ペルソールなどに供給されていたイタリアのバルベリーニ社がガラス偏光レンズでは有名なのですが、台湾の偏光レンズのメーカーが急激にシェアを伸ばしているのを耳にしました。日本の偏光レンズメーカーもかつては健闘していたのですが、現状は開発力で負けています。”輸出専業”と言うくらいの国内メーカーが1~2社だけ頑張っていますが、ほとんど業界人でも知らないようなサプライヤー企業です。偏光レンズのマーケットは圧倒的に海外の方が大きいのです。

 

遂に日本に現れたガラスの偏光レンズブランド「CRYSTAL」


RAMBLE METROPOLITAN 2023で、台湾から「CRYSTAL-クリスタル-」という偏光サングラスブランドが、SO!EYEWEARの推薦により出展してくれました。

[instagram:CRYSTAL]

SO!EYEWEARはアジア圏で最も影響力のある、メガネのオンラインウェブメディアです。SO!EYEWEARについてもどこかで解説しなくてはなりませんが、もう日本のメガネメディアで彼らと渡り合えるところはありません。中国圏に圧倒的な影響力をこの3年で確立しました。SO!EYEWEARは日本ブランドを中心に中国圏へ紹介してくれています。

そんな彼らが是非日本で紹介したいとRAMBLE METROPOLITAN 2023に推薦してくれたブランドが「CRYSTAL」でした。

 

ガラスなのに割れに強い!CRYSTALのレンズ加工技術がまず凄い


Edward氏(写真左)のお父さんが偏光レンズの工場を経営されていて、2018年にCRYSTALは自社製造のレンズを搭載したブランドとして誕生します。

搭載されている偏光レンズは全てガラスです。そして多くのパテントを持っているのですが、とてもビックリしたのが「レンズ加工」の特許です。

製品自体の特長も後ほど解説しますが、ガラスレンズが割れてしまう弱点をレンズカットの技術で乗り越えているのです。レンズ単体で床に叩きつけても割れませんでした。最近のガラスレンズは非常に割れにくくなっているのですが、それでもこのカット技術により全然割れませんでした。

ただポリカーボネート製のように、クラッシュに強いわけではありませんのであしからず。

 

レンズ表面のミラーレンズもキズが付きにくいというか全然付きません。
通常のミラー層は一番表面にくるのですが、ゆえに傷が付きやすく傷が付くと修理する事が出来ません。CRYSTALのレンズではミラー層の上から更に保護するコーティングがされています。インナーミラーと言う製法なのですが、これも凄い魅力です。有名な国産偏光メーカーで、このインナーミラーを採用しているブランドはありません。

トリプルコントラストの鮮やかな視界


クリスタルの偏光レンズのカラーはグレーベースが多いのですが、赤や緑が非常に鮮やかに見えます。通常グレーベースのレンズカラーは色の再現に忠実で、コントラストがあまり出ないのが特徴です。
しかしクリスタルのガラス偏光レンズは、グレーであっても綺麗なコントラストを実現します。オークリーが「プリズムレンズ」と言うコントラストレンズで、グレーをリリースしていますが比較にならないほど素晴らしいコントラストです。

これにはガラスレンズだから出来る秘密があるのです。

 

ガラス素材だから出来る波長抑制


ガラスレンズは波長コントロールに使う鉱物が使いやすい特徴があります。いわゆる「混ぜ物」です。プラスックレンズは極端な波長コントロールを出すために、膨大な量の染料剤やコーティングを開発しなくてはなりません。プラスックレンズも薄型化するために色んな物質を混ぜるのですが、レンズ自体が光ってしまったりこれがまた大変なのです。

その点、ガラスレンズは銀塩フィルムの原理を応用した調光レンズの開発はプラスチックレンズに比べ非常に早かったり、かつて60年代にツァイスが発売したウロパールレンズなど波長抑制が比較的低コストで開発できるのです。

ガラスレンズだからこそ実現できたトリプルコントラストとも言え、偏光レンズの素材としてもってこいの材料ですね。
このコントラストも特許を取得しているそうです。

 

ガラスの優位性を最大限化させたCRYSTAL


かつては絶滅的な状況であったガラスレンズですが、サングラスレンズを中心に世界の状況がガラっと変わっています。
boot編集部もこのCRYSTALのガラス偏光レンズを体感した時に、「これはそうだよな!」って納得しました。

残念ながらレンズ単体での販売や度付レンズがありませんが、CRYSTALは非常に面白い存在です。
2024年4月に開催するbootのメガネ展示会「渋谷メガネの日!RAMBLE2024」にも出展しますので、是非ともお楽しみに!

 
【CRYSTAL日本取扱店舗】
メガネナカジマ
神奈川県川崎市多摩区中野島3-14-2
044-933-1343

オードビー大阪
大阪府大阪市北区本庄東1-6-14
06-6467-8482

 
 

 
 

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