若きクリエイティブ集団 “tonysame:”に迫る

まさかのTHEOとのコラボレーション発表!

tonysame: × THEOのコラボレーションモデルが出ると聞いた瞬間は、かなり驚きました。どちらかと言うとデザインイメージでは対極にあるようなブランドなのです。

まずは両方のブランドのご説明をしなくてはならないのですが、tonysame:(トニーセイム)は日本と香港をベースとして2010年にスタートしたメガネブランドです。「共感」と「Connect つながる」をテーマに、日本、香港に加え、フランス、中国、韓国などグローバルに展開しています。先日公開されていた映画「ラストレター」で、主演の福山雅治さんが着用されていたメガネがトニーセイムのものでした。トニーセイムのデザインは、実用性であり機能美に近い印象があります。近年見ていると、少しデザイン的な特徴が入り始めているのを感じていました。そんな印象の根源は、日本チームがどうやら強く発信しているようでして、このあたりは後ほど触れさせて頂きます。

一方のTHEOは、1987年にパトリック・フートさんとウィム・ソーメルスさんがベルギーのアントワープで設立したメガネブランドです。ピカソの新しい造形表現、ダリの独特の奇想天外な画風に影響受けたデザインは、メガネ史上において最もデザインが優れたブランドとして挙げる業界人の方も多いと思います。トニーセイムは機能性や使いやすさを追求しながらデザインに落とし込んでいくブランドなので、メガネデザインの方法としては真逆のブランドだと一般的には考えられるでしょう。

このコラボレーションの一報を聞いた時、もしかしたらとても良いケミストリーが生まれるのでは無いかと期待しました。

 

両ブランドの良さが化学反応


そもそもこのコラボレーションのキッカケは、昨年からトニーセイムが取り組んできている「デザイナーインビテーションプロジェクト(Designers Invitation Project)」なる試みから始まっています。昨年は国内デザイナーを文字通り招聘し、3ブランドとのコラボレーションを実現させています。

今年のTHEOとのコラボレーションは、昨年のパリ・シルモ展(フランスで行われる世界最大級のメガネ見本市)で、トニーセイムの細井社長が直談判して1年以上の歳月をかけて発表に漕ぎ着けられたそうです。

 


THEO側へはデザインを自由にやって欲しいと伝え、トニーセイムの代表的な機構である「ニューウェイブヒンジ」を使うことで、双方の良い点をミックスしたコラボレーションに仕上げています。

 


THEOらしさ全開なデザインにも関わらず、トニーセイムの特徴がちゃんと打ち出している秀逸なモデルに仕上がっています。手応えのあるプロダクトになっていることは間違いありません。当初の期待通りのメガネになっていて、これは売れるなと思わせてくれました。

 

tonysame: × THEO
2モデル 3色づつ
価格:¥40000

 

 

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