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増永眼鏡発:川崎和男デザイン 人間工学に基づくメガネ「カズオカワサキ アクト」 2ndコレクション

秋の新作メガネがそろそろ店頭に並び始めた頃ですが、うっかりbootでご紹介をしていなかったブランド?シリーズ?があることに気づき慌てて記事にしています。1905年創業で現存する一番古いメガネ工場「増永眼鏡」。メガネ好きなら知らない人はいないくらい有名な工場で、昭和天皇にメガネを献上した歴史もある由緒正しき!?福井県鯖江市のメガネ工場です。

「光輝」や「MASUNAGA」など自社生産のブランドをいくつかやられているのですが、福井県福井市出身の工業デザイナー”川崎和男”氏をデザインディレクターに迎えた「KAZUO KAWASAKI」というシリーズを展開しています。


KAZUO KAWASAKIは日本ブランド初のシルモドールという、メガネ界のアカデミー賞を2000年に受賞しました。2000年頃のシルモドールは、今と比べるとモンスタークラスのデザイナーがヒシメイていたので快挙と呼ばれました。増永眼鏡も今ほど海外にブランドが轟いていなかったので、メガネ業界では大きなニュースとなりました。

そんなKAZUO KAWASAKIから「カズオカワサキ アクト」というコンセプトのメガネが、今春発表されていたのですがbootでご紹介するのを忘れていました。てっきり記事にしたと思いこんでおりました。
申し訳ございませんm(_ _)m

 

ニンゲンノメガネ


KAZUO KAWASAKIのメガネのコンセプトは「人間工学に基づく眼鏡フレームの掛け心地」。20年以上コレクションを見ていますが、常に軽量で超弾性素材のβチタンが効率よく使用されている印象です。枠なしフレームやシートメタルのような作りが多かったと思いますが、この「カズオカワサキ アクト」から構造が一新されました。

メタルワークを知り尽くした構造


レンズリム(縁)は正面の厚みを0.7mmとして軽さを出しながら正面からの軽い印象をもたせ、奥行きは3mmと少し厚みを持たせてフロント全体の変形を抑えています。アーチ型の鼻パッドのアームとブリッジを一体構造とすることで、快適なフィット感が実現されています。

 


今春発表されたモデルはメタルのみでしたが、シーズン2となる本コレクションではフロント部分にプラスチックが使用されています。やや重たさが出るので、オールメタルの方がコンセプトに合っているのでは?と思いましたが、川崎和男さんがプラスチックフレームが好きだということです。何かメガネ好きなデザイナーの感じがプンプンしてきますね。

 

メガネにおけるミニマルデザインの真骨頂


ミニマルデザインにおける機能性や人間工学に裏付けされ質実剛健なメガネ作りは、世界のメガネシーンを見ても1歩も2歩もリードしているように思います。簡易で実は作り込まれていない海外のシートメタルブランドを、世界中が持て囃していたこれまでの10年を一喝しているかのようです。

 

日本のいくつかのブランドが世界をリードしていくでしょう


bootの観測によると、世界でメガネデザインに影響を与えるブランドは7~8ブランドだと見ています。その中の3つくらいは日本ブランドなのです。それこそ20年くらい前にアラン・ミクリが大ブームで、「海外のメガネブランドは凄い」みたいな空気がありましたが今は決してそうではありません。

増永眼鏡さんのそれぞれのブランド!?シリーズ!?は、世界をリードしていて真似が出来るレベルでは無くなってきています。また日本だけ異常に長いクラシックメガネブームなのですが、このあたりから抜けられていない日本ブランドは世界で存在感を無くしてしまいました。

2ndコレクションが出て慌てて記事にしておいて何ですが、シンプルで掛け心地の良いメガネの次元が違います。
そういったコンセプトのメガネブランドは数あれど、ちょっと格の違いを見せつけられた感じであります。

こういった新しいチャレンジが出来る日本ブランドをbootは紹介していきたいと思っております。

 

Kazuo Kawasaki ACT(カズオカワサキアクト)
価格:38500円

 

 

 

カズオカワサキ アクト



 

 

 

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