【通販でメガネを買っても良いですか?】in Clubhouse
2月26日の21:00からbootの編集長とライター陣に加え、メガネ店のオーナーの方にスピーカーになって頂き【通販でメガネを買っても良いですか?】というタイトルでクラブハウスミーティングを行いました。一時の熱狂が嘘のようなクラブハウスなのですが、少し落ち着くまでミーティングするのを待っていました。
今回のテーマであるメガネの通信販売なのですが、皆様は通販でメガネを買うこと自体は珍しくないことと感じていると思います。大手のメガネチェーン店で買えば、度数や目と目の距離である瞳孔間距離などがアプリで管理されているので、その度数データをそのまま使って通信販売で買うことも珍しくないはずです。
一番の障壁である”度数をどうするんだ問題”は解決しているのかな?と思います。
CHECK!!
メガネを通販で買う時の不安は?
度数の問題は、前述した管理アプリや処方箋などで解決できるとして、一番の懸念は「似合うか問題」。このメガネは私に似合うかどうかってところで、試着が出来ない不安があるかと思います。
この問題もテクノロジーが解決しつつあって、試着アプリなどが多く登場してきています。今回スピーカーとして参加して頂いた個人経営のメガネ店の方は、独自に試着アプリを開発されています。
テクノロジーで解決できない問題は?
度数と似合うか問題をクリアした後に残るのはフィッティングでしょう。格安メガネチェーンの多くの商品は、店頭でフィッティングする時間を短縮する為に「軽い」「掛けやすい」「シンプル」なメガネの開発に勤しんできた背景があります。なので通信販売でメガネを買っても、店頭で買っても言わば同じクオリティーなんだという意見もありました。通信販売もリアル店舗での購入もクオリティーの差が無いというのは、サービスの標準化という意味では真っ当ですが、なんだか寂しい気もしてしまいます。
日本眼鏡技術者協会はメガネの通販を禁止している
今回、スピーカーとして参加して頂いた個人のメガネ店のオーナーさんの方々は、日本眼鏡技術者協会が認定する「認定眼鏡士」という資格を保持されている方が多くいらっしゃいました。
日本眼鏡技術者協会はメガネの通信販売を禁止しており、認定眼鏡士のいらっしゃるお店は通信販売することが出来ません。恐らくメガネの通信販売が本格的にスタートして20年くらいは経過していると思いますが、未だに認定眼鏡士は”通販禁止”なのであります。このあたりの世間の乖離についても話題に上がりました。
2012年当時、メガネの通信販売をしているということから、認定眼鏡士の資格を剥奪された方がいらっしゃいます。その数年後に、そのことには一切触れず資格復帰の打診があったそうです。現在、認定眼鏡士の資格を保有している方のお店が通信販売をやられているケースも多くあるようで、事実上は緩和されているのでは?というお話でした。
最低限に正しいメガネとは?
以上の文脈を踏まえて、最低限に正しいメガネとは?という質問を認定眼鏡士の方にぶつけてみました。
・度数が強すぎない(完全矯正値を超えない)
・フィッティングがされている
・アイポイントが正しい(レンズの中心が正しい位置にきている)
この回答はまさにその通りで、通信販売ではチェックが難しい項目です。
実際の店舗でこれをやるとなると、格安メガネチェーンの多くはこれをチェックするオペレーティングがされていないかと思います。この3つはメガネ作りにとって非常に大事なのですが、実践するとなるとハードルは少し高いように思いました。
【通販でメガネを買っても良いですか?】という問いに、”何を今更こんなに浸透しているんだから!”っていう結果になると思っていたのですが、この最低限にチェックしておきたい項目は心に響きました。
メガネに対する”熱さ”も影響するのでは?
bootを見て頂いている皆さんは、メガネが好きな方も多いはず。そういうった方はメガネ店へ行き試着したり、ちゃんとした視力測定をして欲しいと思う方も多いはず。そういうメガネ熱が多少なりとも高い方は、あまり通販を使われていないのでは?という意見がありました。また、めっちゃメガネが好きなんだけど、買いたいブランドが遠方まで行かないと買えない場合に通販を利用するといった意見もありました。
ユーザーの方と、もっと接点をもちたい
スピーカーとして参加して頂いたメガネ店のオーナーさん達は、日々SNSを更新して情報を発信しています。そんなメガネ屋さん達は、もっとメガネについて皆様と語り合いたいとおっしゃっていました。通販やショッピングモールと言った具合にメガネが身近になった分、10年前に比べて熱量は下がった感覚があるそうです。bootは”メガネをもっと楽しむ世界を創る”を標榜していますので、その思いは共有できると思っています。
また、メガネの通信販売に関して「絶対良くない」っていう意見が、ほとんどなかったのも意外でした。ネット文化が成熟してきたこともあり、皆様がこんなメガネを作りたいと希望された場合、簡単に良いメガネ店へ行き着く導線は出来上がっていることも要因しているのでは?と分析しています。
クラブハウスを通して、色んな方々と接点を持てそうな可能性を感じました。
YouTubeライブでの配信も検討したのですが、アーカイブの残らないぶっちゃけ話が出来るのもクラブハウスの魅力です。
反省点として、60分の予定が大幅に延長してしまったこと。クラブハウスが盛り上がってくる22:00頃との兼ね合いが悩ましいところです。
オフレコトーク満載になった点は充分に面白かったと思います。
アーカイブが残らないクラブハウスの覚書までに。
boot 編集部
メガネをもっと楽しむ世界を創る
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