メガネの形について、”通（ツウ）”っぽく言いますと「ウェリントン」や「ボストン」って言ったりするのですが、詳しくは先日書きました「メガネのウェリントン、ボストンってなんだ？違いは？」の記事で解説しておりますので、是非とも御覧ください。その続編となりますが、今回は「オーバル」と「ラウンド」の違いについて解説していきたいと思います。
そんな事は言われなくても分かってる！って思ったアナタにも、bootなりに”次の日に語れる雑学”を入れていきますので、最後までお読み頂けたら嬉しいです。
CHECK!!
そもそもオーバル、ラウンドってどんな形だ？
左側が「オーバル」で右側が「ラウンド」。見て頂くと”あぁそうか”となると思います。
オーバルは言わば卵を横にした形状で、このような形状のサーキットを”オーバルコース”などと呼びますね。ラウンドは一目瞭然の丸メガネ。メガネ屋さんお聞きしたところ、「丸メガネを探しています」とは言われても、「オーバルメガネを探しています」とは言われたことが無いようです。
どうやらオーバルメガネの方が認知度が低いようですね。
オーバルを掛けている有名人を思い浮かべてみた
モードオプティークvol.50
まずbootが思い浮かんだのは笑福亭鶴瓶さん。モードオプティークvol.50の表紙でもオーバルメガネを掛けられています。以前、テレビでこのメガネを所ジョージさんに選んで貰ったとおっしゃっていました。20年くらい愛用されていると思うのですが、その当時は横長の小さいメガネが流行っていました。
それまでの鶴瓶さんのメガネは、大きいセルフレームが多かったように思います。『鶴瓶・上岡パペポTV』の時代は、メガネを掛けていないこともありました。上岡龍太郎さんと二人で大きなセルフレームでの印象が強かったです。
鶴瓶さんの他に、オーバルメガネを掛けられている印象的な有名人の方を思いつきませんでした。
ラウンドメガネと言えば・・・
増永眼鏡 GMS-999
ラウンドメガネと思い浮かべたときに真っ先に思いついたのは、ドラえもんの”のび太”。けれどアニメなので架空の丸メガネです。実在する印象的な丸メガネの方と言えば昭和天皇でしょう。増永眼鏡が天皇陛下へメガネを献上された話は有名ですが、2005年の創業100周年のときにGMS-999という献上品のメガネが復刻されました。
丸メガネの印象が強い昭和天皇ですが、写真を見ているとオーバルメガネも愛用されていました。実は増永眼鏡の献上品の中にもオーバルメガネが存在していて、創業100周年の復刻モデルにもオーバルがあったのです。
オーバルメガネとラウンドメガネは割と近い関係にあるのかなとbootは考えています。
雑学：ラウンドメガネは真円じゃない!?
ラウンドメガネはまんまるの丸メガネだと思われている方も多いと思うのですが、殆どの場合で”縦長”の丸なのです。それこそ架空の丸メガネは真円に描かれるかも知れませんが、微妙に縦長であることが多いのです。デザイン上、確かに真円よりも縦長円の方がしっくり来るようです。
オーバルとラウンドが似合う顔型で似合う度チェック
四角い顔には「丸いメガネ」、丸い顔には「四角いメガネ」といった法則がマコトシヤカに囁かれていますが、こういった丸っぽいメガネは面長かそうでないかによっても違うような気がします。そして何より大事なのはサイズ感。
オーバルや丸メガネは小さいメガネが多いので、四角い顔の方が掛けると柔和な印象にある一方で、少し締まった印象が薄らいでしまいます。鶴瓶さんは若い頃、四角いセルフレームを愛用されていましたが、サイズも大きかったこともあって少し強い印象でした。メガネの似合う度は、印象をどうコントロールするかの”感じ”が大事だと思います。
のび太のメガネと昭和天皇のラウンドメガネの印象は随分違います。のび太のメガネは大きく、少しオッチョコチョイな印象がありますね。一方で昭和天皇の小さい丸メガネは知的な印象を受けます。のび太のメガネはアニメとしてデフォルメされて描かれているので、そういった印象のコントロールを大袈裟にしています。現実の丸メガネは先程述べたように小さいことが多いので、セオリーに反して丸顔の方が掛けても際立って変な感じはしません。
メガネの似合う度は「サイズ感」のバランスと「時代的な流行り」をどうキャッチアップして、どう印象を構築していくかで決まるのでは無いのかな？とbootは考えています。
ジンズは、似合うメガネをAIがレコメンドする「JINS BRAIN2」を先ごろ発表しました。メガネ店のスタッフに選んでもらうのも一つの手ですが、こうしたAIに似合う度を判定してもらうのも面白いですね。
メガネ屋さんのスタッフに選んでもらうと、「自分が考えているより2速から3速くらい上をいくメガネをまず勧められる」って思われている方が多いそうです。確かにそれは”メガネ屋あるある”かも知れませんね。あなたに似合うメガネが見つかることを願っております。
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boot 編集部
メガネをもっと楽しむ世界を創る
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