固定概念に縛られない、お洒落なメガネ『プラトーイ』の新作たち
先月の記事で告知したとおり、去る4月4日(月)~6日(水)の3日間、東京渋谷にてboot主催によるアイウェア展示会「渋谷メガネ“ランブル”の日」が開催されました。この春の時期に東京各地で催されるアイウェア業界のオフラインイベントの中にあって、一番こじんまりした規模でしたが、集まった8ブランドは“濃い口”な個性派ばかり。そんな彼らを会場にて取材したレポートをお届けします。第3回目は『plAtoy(プラトーイ)』です。
研ぎ澄まされた技術力や考え抜かれた構造、オーセンティックなフレームの造形美をさらに昇華する感性など、道具に対する真っすぐな姿勢は日本のメガネの良さ。とはいえ、ファッションのキラーアイテムとして個性的なフレームを選びたい、と願うメガネ好きさんにはもうちょっと遊び心あるデザインが欲しいところ。そんな心の隙間にバチッとハマってしまうのがデザイナー、石渡旭さんの『plAtoy=プラトーイ』でしょう。
CHECK!!
プラトーイってどんなブランド? つくっている人は?
石渡さんは’80年代に、世界で活躍する日本のアイウェアの先駆となった伝説のブランド「BADA」設立メンバーの一人。今も当時のマインドを持ち続け、エモーショナルなデザインを発表し続けています。生産体制もユニークで、素材や部材は日本製でそれをイタリアの工場にて仕上げるというもの。デザインも国籍(?)も、どこにもカテゴライズされないボーダレスなブランドゆえ、すでに欧州のメガネ好きさんたちに浸透しています。
2022年、春の新作も個性的なデザインが揃い踏み
さて、同ブランドの今季コレクションから新作デザインが発表されたので、ここで紹介しましょう。一つが“odamari=オダマリ”と名付けられたキャットアイシェイプ。「掛けると意外としっくりハマるんです。欧州ではごく普通の方が掛けています」とのこと。日本だとキャットアイは教育ママとか怖い人のメガネっていうイメージがありますが、そんな固定観念に「おだまりっ‼」とばかりに、振りきったデフォルメが小気味いいのです。
“脱無難”なメガネをファッションとして楽しみたい人へ
“codatronca=コーダトロンカ”は、テールに向かって下がってスパッと切れるカーデザインが由来。その他バイカーシェイドを石渡流にデフォルメした“rider”や、眉に「ひさし」の付いた“shades”などなどもラインナップ。非凡なデザインゆえ普通の眼鏡店では取り扱いがありませんが、逆を言えば取り扱いのあるお店はバイヤーさん自身もプラトーイが大好きで仕入れている、ということ。そんなハイセンスなお店に足を運んでみて!
plAtOy by Akira Ishiwatari Design Studio
INSTAGRAM https://www.instagram.com/platoy_akira_ishiwatari
FACE BOOK https://www.facebook.com/pLAtOy-102547473131187
実川 治徳
フリーランスライター
アパレルブランドの店長、プレスを経て2000年からフリーランスライターとして活躍。アイウェアやファッションに特化した記事をメディアに寄稿し続ける。2005年から眼鏡の専門誌として知られるワールドフォトプレス発行の「モードオプティーク」にて、アイウェアの国際展示会SILMのリポートを執筆し、世界中のデザイナーと親交を深める。2016年からはネコ・パブリッシングがバックアップする「V MAGAZINE JAPAN」の編集・執筆を手掛け、世界のアイウェアシーンを発信する。フリーランスのフットワークの軽さを活かし、現在はメガネブランド「GROOVER SPECTACLES」の北米向けセールス&プロモーションを担当。
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