ストーリーそっちのけで、メガネが気になってしまう映画5選
いつまで経っても沈静化に向かいませんね、コロナ。おかげで夜に出歩くこともなく、秋の夜長を持て余すことに。そんな時こその映画鑑賞。我が家ではアマゾンプライムビデオに加えて、ディズニープラスを導入中。これまでずっと映画見放題のコンテンツは避けてきたんです。なぜかって言うと映画=僕の生き方の先生、みたいな存在。
映画を見て気持ちに踏ん切りが付いたり、英語が喋れるようになったり、カラダを鍛えるようになったり、バイクに乗るようになったり、アメカジが好きになったり、と、まあ映画さまには大変お世話になっているわけで。なので観たい作品が泉のように湧いてきて、結果外に出る時間が減ってしまうのです。
それがコロナ禍によるステイホームでついに導入、と相成りました。過去に観た作品から見逃してしまった作品、中には100回以上観た作品もありますが、メガネに触れる機会が多くなった今になって観ると「このメガネ、いい仕事してるじゃないか~」なんて思うんですよね。
そんなわけで今回は、メガネが気になってストーリーそっちのけになってしまう映画5選といきましょう。もちろんいつも通り、僕の独断と偏見ですのであしからず~。
CHECK!!
ドラゴンタトゥーの女
ダニエル・クレイグが演じるミカエルは新聞記者。ゆえに007のように絶対死なないだろうという安心材料がないのが、彼の行動にいちいちドキドキ・ハラハラさせます。そして彼はモダン(テンプルエンド)を耳に掛けたりして、メガネの存在感をさり気にアピールしてきますね。メガネユーザーのオーディエンスは観終わると、ついついマネしてしまうんです。
しかもメガネ好きのサガなのでしょうが、フレームのヒンジに目が釘付けになってしまうんです。そして映画が終わるころにはMYKITAの文字が頭から離れない。これって巧妙なワナですよね。
バットマンビギンズ
同映画でスケアクロウを演じて以来、とても気になる役者さん。キリアン・マーフィーは神経質、繊細、気にしんぼうな感じの役がとても似合うんですよ。この映画ではその演技を増幅させる、細幅のコンビフレームをご着用。アランミクリのフレームですね。
ちなみに繊細な印象は、当時ベジタリアンだったことも関係しているのでしょう。最近ではBBCのドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」でギャングの役を演じるにあたり、肉食に戻したそうで、確かに凶暴な感じが出てきました。
キングスマン
メガネ好きの間では非常に有名なハナシですが、作品に登場するメガネ&サングラス一式を英国の老舗ブランド「カトラー&グロス」がまるごと提供しています。ハリウッド映画ではレイバンやオリバーピープルズなどが、この手を使いますが英国ブランドで、というのが興味深い。
しかも俳優陣は、英国映画「国際諜報局」で黒縁メガネのスパイを演じたマイケル・ケインに、トム・フォードが監督を務めた「シングルマン」でのメガネ紳士っぷりが印象的なコリン・ファース、そしてヴィランにはメガネフェチなサミュエル・L・ジャクソンと、メガネに深いつながりのある人ばかり。制作者は間違いなくメガネオタクだろうと……。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
「ジャンゴ 繋がれざる者」でジェイミー・フォックスのサングラスの角度が気になって仕方なかったのをすっかり忘れさせてくれたのが、このタランティーノ作品でブラッド・ピット演じるクリフ・ブースのティアドロップ。この人はMr. and Mrs.スミスでもそうでしたが、つくづくティアドロップが似合います。
しかもダブルブリッジかと思いきやトリプル?みたいな補強バー入り。こういうポイントに一度目が行ってしまうと、結局のところストーリーを見るためにもう一度、ファッションや風景を見るために2度、3度観ることになるんです。アメリカ出張の飛行機の中で4回くらいループして鑑賞してしまいました。
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
スーサイドスクワッド以来、マーゴット・ロビーの演技を見たくて鑑賞したのに、アリソン・ジャネイ演じるトーニャの母、ラヴォナの強烈な鬼母っぷりとメガネキャラに持っていかれっぱなしで、3回ループ再生してしまいました。さすがゴールデングローブ、アカデミーともに助演女優賞を獲得するだけあります。
イヴサンローランやニナリッチあたりのヴィンテージでしょうか、かなり大振りのメガネを掛けています。トーニャの幼少期から、世間を騒がせた事件までをインタビュースタイルで回想していくんですが、各シーンで時代が変わるとメガネも変わっているのがツボってしまいますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?当初はジョニデやハリポタ、ジャン・レノあたりを紹介しようと思ったのですが、ついついニッチな方向へ行ってしまいました。皆さんも映画の中のメガネやサングラスに注目して鑑賞してみてください。もしかしたら登場人物や監督のメッセージが隠されているかもしれませんよ?
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実川 治徳
フリーランスライター
アパレルブランドの店長、プレスを経て2000年からフリーランスライターとして活躍。アイウェアやファッションに特化した記事をメディアに寄稿し続ける。2005年から眼鏡の専門誌として知られるワールドフォトプレス発行の「モードオプティーク」にて、アイウェアの国際展示会SILMのリポートを執筆し、世界中のデザイナーと親交を深める。2016年からはネコ・パブリッシングがバックアップする「V MAGAZINE JAPAN」の編集・執筆を手掛け、世界のアイウェアシーンを発信する。フリーランスのフットワークの軽さを活かし、現在はメガネブランド「GROOVER SPECTACLES」の北米向けセールス&プロモーションを担当。
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