【後編】RAMBLE METROPOLITAN 2023 レポート


前回に引き続き去る10月10(火)・11日(水)に原宿表参道で開催された、カルトなアイウェアブランドが揃った展示会「RAMBLE METROPOLITAN 2023」のリポートをお伝えします。今回は台湾のアイウェアメディア『SO EYEWEAR』とタッグを組んで、知られざる台湾ブランドを誘致しようという初のコンテンツが始動。実は台湾のアイウェア界には若い世代が積極的にブランドを立ち上げる土壌があります。そんな中でキラリと光る逸材ブランドをRAMBLEもバックアップしていこうとなったのです。今回誘致したのは以下の2ブランド。いずれも日本にはない独特の発想がユニークで、これから目が離せない存在となるでしょう!

 

CLASSICO

ユースカルチャーとの親和性の高さで、どんどん世界を広げている台湾の新星

2012年にデビューした『クラシコ』はヴィンテージのベスパを介して知り合った若き創設者、GaryさんとTomさんが立ち上げたブランドで、屋号が示すようにクラシックな色使いやヴィンテージ感がありつつ、モダンなエッセンスがそこに加えられているためリプロダクションとは一線を画しているのが特徴です。同ブランドは台湾のユースカルチャー、とりわけファッションやアートムーヴメントとの強い結びつきがあり、直営店には地元の若者はもちろん、お土産にと彼らのフレームを目指してくる海外旅行客もいるそう。

特に筆者が気になったのは、検眼メガネからインスピレーションを得た“ヴィンテージトライアルフレーム・クリップオン”やユニークなブローラインのコンビフレーム。小物も充実しており、地元台湾を拠点に活躍するイラストレーター、Johnnp(ジョンピ)が描くポップなイラストを冠したアイテムや、ソリッドなアルミのメガネケース、アセテートのリングやスマホケースなどなど。また、さまざまなアーティストとセッションしたコラボレーションアイテムなど、ナカナカによかもの揃いなのです。

 

CRYSTAL

ガラス製の高機能偏光レンズを標準装備したサングラスで、もっと世界を美しく見せる見出し

台湾からの刺客、とも言うべきブランドが上陸しました。『クリスタル』は、高機能を携えた“ガラス製の偏光レンズ”を標準装備するサングラスに特化したブランド。マネージャーのEdwardさんは、彼の父が30年来経営するレンズ工場(アメリカのスポーツサングラスにOEMでレンズを供給している)をバックグラウンドに、2018年にこのブランドをスタート。ちょっとした摩耗で傷がつくポリカーボネイトレンズと異なりガラスレンズは傷に強くひずみがない、そしてクリアな視界も持続するのが特徴。

日本ではガラスの偏光レンズの選択肢が少ないだけに、これはかなりのストロングポイントになるでしょう。Edwardさん曰く「赤はもっと赤く、緑はもっと緑に見えます。旅に持っていけば美しい景色がさらに美しく、感動的に映えます」とのこと。また通常のサングラスでは暗い景色はもっと暗く見えるけれど、このレンズはサングラスを外さずともしっかり景色が見えるそう。視界を楽しむことができれば世界はもっと美しく見える、という彼の言葉には、ものすごい説得力がありました。

 
さて、いかがでしたか?今年のRAMBLE METROPOLITANは「知り合いから絶対チェックしておいた方がいい、と言われたので来てみたよ」とヨーロッパからもバイヤーが来場するなど、以前にも増してグローバル感がアップしたという実感がありました。また、ほとんど情報が知られていなかった台湾ブランドの高い実力も知ることができた回となりました。そして“老眼鏡”をネタに展示会場で繰り広げられた“湯山玲子さん”、“かせきさいだあ”さんとの対談『スマホ見えてますか?』の動画も、もう間もなくアップされます。ぜひチェックしてみてください。それでは!

 

 
 

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