バイカー目線で選ぶサングラスは、調光・偏光レンズがおススメ!

全国的に梅雨が明け、ギラッギラの夏がやってきましたね!もはや一歩外に出ると強烈な紫外線が全身に降り注ぎます。そんな過酷な状況でも嬉々として外に出掛ける。それがバイカーのサガというもんです。以前の記事でもバイカーのアイウェア選びを語りましたが、今回はバイカー目線で調光・偏光レンズを検証しましょう。

レンズの濃さで眩しさを軽減。これが基本


ある程度まともなメーカーのフレームには、ダテメガネにも使えるUVカットのCRレンズを装備していますので、有害な紫外線は基本的にカットしてくれます。しかしながら紫外線がカットされるのと眩しさを軽減するのはまた別の話。

眩しさを軽減するには可視光線透過率のパーセンテージが低い、分かりやすく言えばレンズカラーが濃いほど効果は高くなります。しかしバイク乗りでなくともご存じなのは、常にドピーカンなんて日はないということ。

真っ黒けなレンズは強烈に日差しが強い状況では強いですが、少しでも日光が弱まればかなり視認性が低くなります。もちろん照明の少ないトンネルにでも入ってしまうと、まさに暗黒の世界。ですので日中は晴天も曇天もカバーできる透過率20~30%くらいのレンズを選べば眩しい日差しが軽減され、むしろ心地よく感じるでしょう。

ちなみにブラウン系レンズは夕日をより荘厳な色に染めてくれるので、1日の締めくくりをメローな気分に、というロマンチックなバイク乗りの方はお試しあれ。

 

調光レンズ


近年ではスリープライスと呼ばれるメガネストアのおかげで、広く知られるようになりましたね。調光レンズは室内や暗所では透明ですが、レンズ表面にコーティングされた感光物質が紫外線を浴びることで構造変化し、色が濃くなるというもの。

まさにこのレンズはツーリングバイカーの行動習性を熟知しているんじゃないか?と思うほど、機能するシーンが見事にバイカー向け。以前の記事でも書いたように、トンネルの出入りで濃淡が変化するのはもちろんのこと、日の出や日の入り時の明るさ、曇天や薄暗い林道など、紫外線の量に応じた絶妙な色の濃さに、勝手に調整してくれます。まさに朝から晩まで掛けっぱなしでいられるのはとても便利です。

実は調光レンズには純粋な光学機能の他にも効果があります。たとえば休憩に立ち寄った観光地の土産物店や道の駅。バイクに興味のない人や、バイク=不良と刷り込まれた世代の人からすると、我々バイカー(ライダー)は車種に関係なく結構な威圧感を与えてしまうものです。

コロナ禍で減ったとはいえ複数のバイカーがドカドカとお店に入るとかなり悪目立ちします。こういったシーンではサングラスを外すのがマナーですが調光レンズなら店内で“メガネ”に見えるので、ワルっぽさも軽減してくれるのです。

 

偏光レンズ


古くから釣り好きに愛用されており「水底にいる魚までハッキリ見える」と彼らに言わしめる高機能なレンズです。なぜ水底の魚が見えるかというとギラギラ、チラチラと太陽光が水面に反射する“反射光”を抑える効果があるからです。

近年では偏光レンズを標準装備したレディメイドのサングラスが比較的安価で手に入るとあって、ファーストサングラスとして選ぶ人も増えているようです。偏光レンズは肉眼では判らないほど細かく薄いブラインドカーテンのような構造の偏光フィルムがレンズにコーティングされており、ある一定の角度からの光をカットする構造。

具体的には水面のギラつきの軽減の他、街路樹の葉っぱが1枚ごとにくっきり見えたり、白い砂浜やアスファルトの照り返しがガッツリ抑えられます。初めて偏光レンズ越しに景色を見るとびっくりしますよ。なにしろ見慣れたはずの景色が劇的に美しく感じられるのだから。ただし安価な偏光レンズは製造時に偏光フィルムが歪んでいることも少なくないので、注意が必要。特にヘルメットのシールド越しに歪みを感じることもあるので、試着する時にご自身のヘルメットを持参すると良いでしょう。

 

どちらを選ぶかはライディングのシチュエーションやキブン次第

では、どちらのレンズがバイカーに有効かと聞かれれば、ライディングのシチュエーションや風景をどう見たいのか、という心象で選びの基準が変わってくると言うでしょう。

たとえば泊りがけのツーリングで昼夜関係なく爆走するバイカーなら調光レンズが重宝します。着替えや雨具など荷物がかさばる分、アイウェアのような小物はできる限り少ないのが理想でしょう。掛け外しの必要がないということは、つまり落して壊したりどこかに置きっぱなしでなくしたりすることが極端に減るということ。

ちなみに僕は夜中に家を出て明け方から午前中に目的地周辺に到着して、トコトコ走るのがデフォルト。日中も目いっぱい走って帰りは日没後、というパターンが多いので調光レンズがかなり重宝します。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか。新しくフレームごと新調するのもよし、手持ちのお気に入りフレームに調光・偏光レンズでカスタムするもよし。目に快適な夏のバイカーライフをお過ごしください。ではどこかの“道”でお会いしましょう!


 

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