LUTINA
ブルーカットコートに新種が登場しました。
“コーティング系”でもない”カラー系”でもないクリアと言えるブルーカットレンズです。
参考:ブルーカットレンズ
見た感じは通常のクリアレンズです。
強く青く反射するコーティングも確認できません。
ブルーカットコート(左)と比べると一目瞭然。
反射光は通常の眼鏡レンズと同様にグリーンです。
通常のブルーカットコートレンズの下に紫外線で変色する調光レンズを置いて、
超強力な紫外線ライトを置いてみたところ、結構着色します。
UV400装備と謳える400nm以下と+α程度のブルーカットは抑えておりますが、
完全に青色光を抑える事が出来ないのです。
なので「ブルーカット率◯◯%」といった表現がされるのであります。
UV400=400nmまではカットしています。
東海光学から発売された「ルティーナ」は青色光を完全カットしています。
“完全”は大袈裟かも知れませんが、かなりカットしていることは間違いありません。
従来、ブルーカット率を上げるには”カラーレンズ”にする必要があったのですが、
限りなく透明に近く反射光も青くない不思議なレンズです。
どんなカラクリがあるのかは今度説明します。
動画を作ってみたので御覧くださいませ。
早速、海のものとも山のものとも分からないマジックレンズを
私の拙い説明だけでお作り頂きました。恐縮です。
外見上の反射光は気になりませんし、レンズを通して見た色もほとんど変化しないので、
デザイナー・カメラマンなどの色仕事をされる方にもオススメ出来ます。
このジャンルは困られている方も多く、疲労の軽減を実感されている方も多くいらっしゃいます。
巷のブームは去った感はありますが、キチンと度数を組み合わせると効果が高いです。
メガネナカジマとしてはブルーカット技術の向上はとても有難いです。
今のところ2社がリリースしていますが、各社ラインナップされるかどうか
見張っていたいと思っています。
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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