Last Apollo
12月も28日を終えようとしていまして、今日が仕事納めの方が多いのでしょうか。
何となくプレッシャーを抱えていた気懸かりが、いとも簡単に解決してしまいました。
呆気無くて、忙しすぎて、皆の協力がいっぱいあって、ミラクルな巡り合わせに感謝です。
数年前の年末に一気にデザインしたAPOLLOの事を思い出しました。
年末最後の工場稼動日に駆け込みでデザインを入れました。
現行のAPOLLOは廃盤が決まっており、来年からNEW APOLLOへとマイナーチェンジします。
いくつかの変更点があるのですが、一番大きな変更点はセルロイド→アセテートへ材料が変わります。
それによりカラーリングが一新され、ボーダーなテンプルも終了となります。
またR&Rさんとのフレンドシップカラーも終了します。
マットブラック&マットカモは在庫のみで終了となります。
マットブラックのメガネナカジマの在庫は1本を残すのみとなりました。
基本的に現行カラーの継続はありません。
ブラックはオールブラックとして再登場する予定です。
APOLLOのデザインを工場に出すと”ビックリするほどの素人デザイン”と揶揄され、こんな構造は無理だと言われました。
ノーズの形状が変則すぎて、鼻パットが貼れないと言います。
しかし一工夫してデザインを成立させてくれたのが、今のGROOVER FACTORYの親方。
これだけ愛してもらえたAPOLLOを危うくお蔵入りさせるところだったのです。
そんな一案が出てくるってのは、職人技とは別のセンスが無いと湧いてこないでしょう。
『ヤスリかげ一つもデザインなんだよ』って60歳を過ぎて若者に言ってやりたいです。
今日もAPOLLOの鼻パット交換をサっとやっていました。
一瞬の仕事でしたが、自分の仕事にすぐに役立つ技術を盗めました。
そんな日々の連続なのです。
あと2日間の営業となりますが、最後まで駆け抜けたいと思います。
皆様、何卒よろしくお願いいたします。
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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