Toronto
11日間の北米出張から土曜日の夜に戻りました。
溜まりに溜まっていた加工も終わり、ようやく日常を取り戻しました。
未だ時差ボケは全開中ですが、調整すら許してくれない日々が続いておりました。
北米出張と言いながら、いきなりNBAを見てきたぞ!的な枕からスタートするわけです。
トロントヘ到着した日にラプターズvsピストンズのカードが組まれていました。
NBAが好きな方なら分かると思いますが、ラプターズにはデローザン&ラウリーというデュオがいます。
リオオリンピックの金メダリストでもあり、今年のオールスターにも揃って出場します。
ウィザーズのウォール&ビールのデュオも強烈ですが、デローザン&ラウリーはトロントをプレーオフの常連へ押し上げたコンビです。
それを見ずしてトロントを去るわけにはいきません。
夜に到着したのでまだ何も仕事をしていませんが、まず遊びからスタートしてしまいました。
翌日は極寒のトロントの地を飛び込み営業。
弊社ブランドのGROOVERを売り込みをします。
トロントがあるカナダはアジア人が多いこともあって、どこへ行っても終始話を聞いてくれます。
GYARDの作りは同じ日本製でも突出しているとお褒め頂き、気分よくして帰ってきました。
昨夏より光明が見え始めた北米市場は、まだまだ高い壁がそびえています。
しかし、何とか少しづつよじ登れてきた感触です。
アクションを起こしても何も起こらないことがしばしばです。
今はモノが溢れているので、アジアのブランドをわざわざ買おうなんて思わないのが通常です。
この出張を通して感じた事は多くあり、世界の眼鏡店は1歩~2歩くらい先にいっているお店が多かったです。
当然、そういったお店をリサーチして飛込んでいるので当たり前ですが、日本の眼鏡店はこの20年間変革が無かったことを実感します。
日本も世界も割安プライス店が増え、格安に眼鏡が作れるようになりました。
安いお店から高いお店まで幅広くあり、当然安売りが台頭しがちです。
そんな中にも存在感があり、ピリっとした世界観を繰り広げるお店が点在しています。
一種独特な変化を遂げて、色んな方向性を見出している店舗が多くありました。
正直に言うとセレクトが全然違います。
10年前のセレクトをダラダラ継続しているような印象は全くありませんでした。
デザインやコンセプトを提案し続けられないブランドは、淘汰されてしかるべきです。
日本は何となくそういった部分が寛容で、変化しないで来てしまいました。
恐らく近い将来、私達のような専門店も待ったなしで変革しなければならない日が来ると思います。
早ければ来年あたりかもしれません。
そんな準備と情報収集のために渡米を繰り返しております。
カナダグースはカナダで本当に必要なギアだと確信しました。
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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