MAGICAL CRAFTMANSHIP

メガネナカジマサイトのリニューアルを段階的に行っております。
随時コンテンツを増やしますので、少々お待ちくださいませ。

 


サイトリニューアルの際に「GYARD」についてのコンテンツを最初に用意しました。
日本のモノづくりの可能性を信じて、会社や自分の持っている全ての資産を投じ2015年に横浜に眼鏡工場を設立しました。
当然、それだけでは足りないので銀行からの借り入れも多くあります。

日本の眼鏡生産は福井県鯖江市が有名ですが100年以上前に、鯖江へ眼鏡造りを伝えたのは東京と大阪の職人達でした。
つまり東京と大阪の眼鏡造りの歴史は福井よりも古いのです。

大阪の眼鏡造りの現状は分かりませんが、四国も鯖江より以前に眼鏡作りが行なわれていたそうです。

 


GYRADの眼鏡造りは”超”伝統製法を継承したものです。
「これだけ手の入った眼鏡は今時ない」と鯖江の方も言うほど、手作業のヤスリを入れた工程に時間を費やします。
職人さん達が減って、マシーン切削が主流化した現在では少なくなってきました。

そしてプラスチックフレームの命とも言える「磨き」作業。
恐らくGYRADほど磨く工場は無いと自負しているところです。
磨く研磨剤やバフをいくつも変えて、何度も磨きます。

このGYARDの眼鏡造りはグランドマイスター渡邉修一の情熱そのもの。
50年以上眼鏡を作り続けてきた渡邉氏の磨きの美しさは「TOKYO BLACK」と呼ばれるほど深い艶を生み出します。

不思議なのは使用していて表面にキズが付いても艶があるんです。
そのくらい深い艶です。

 


GROOVER by GYRAD

 


Schott Eyewear by GYARD

 


Flantage_Salyu by GYARD

 

GYRADのオフィシャルなブランドはこの3ブランドです。
ファッションブランドを中心にOEMも行っております。

意外だったのは、ファッションブランドの方々が東京の眼鏡造りの魅力を知っていました。
すぐに作って欲しいとの依頼が多くあり、驚きでした。
工場を作っても仕事があるかな?と心配しましたが、お陰様で生産スケジュールはそこそこ埋まっております。

 


GYARDが得意とするのが、プラスチックとメタルのコンビネーション。
コンビ枠と呼ばれるスタイルなのですが、コンビ枠を上手く作る工場が非常に少なくなっています。
前述の通り、眼鏡職人さん達の減少によって機械化に舵を切らざる得なかったため、特段技術が必要なコンビ枠が作れなくなっています。

やはり”味”のあるコンビ枠は眼鏡の醍醐味でもあるので、どうしてもこのスタイルを作れるように設備しました。
GYARDのコンビ枠は海外でも高い評価を頂いております。
“MAGICAL CRAFTMANSHIP”と海外から呼ばれる所以は、コンビ枠の魅力にあるのかもしれません。

 


「安い眼鏡と何が違うの?」とよく聞かれます。
型で抜いて多くの量産が可能な成型モノの眼鏡と、1本1本手造りで磨き上げていき手間を掛けている眼鏡では当然価格が違います。

そんな手間ばかり掛けて高い眼鏡は不要であると言われればそれまでですが、その人の印象を決定付けると言っても過言でない”眼鏡”にはスピリットが必要だと思っています。

GROOVERは眼鏡=人生そのものだと考えています。

値段が高いだけで、造りにスピリットが無い”ブランドもの”も多く存在します。
だからこそ、生産の裏付けがあって自分達の手で眼鏡を作ろうと決めました。

ショップブランドや眼鏡ブランドを立ち上げるのは比較的に簡単です。
自分たちで物を作るという領域は、全く次元の違う手が出せない世界です。
資金的にも精神的にも、眼鏡工場の新設など今の御時世では考えてはいけません。

しかし私がこの世界で生きていくには、もう嘘ばかりの眼鏡に耐えられなくなっていました。
GYRADは眼鏡を対するメガネナカジマの本気なのです。

 

今年、2人の若者がGYARDの職人として入社してくれました。
後継者不足や技術伝承に苦しむ日本のモノづくりに不可欠な若い力も加わり、より一層と頑張らなきゃいけないですね。

 

来年中にどうしても一つやりたいことがあるので、その準備に取り掛かっています。

 

 

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