この夏、買って良かったサングラス
8月も、もう半ば。個人的にはお盆が終わると、来たる秋冬のメガネシーズンへと気分が切り替わる感覚です。というわけで今回は、春夏の総括も兼ねて、この夏買って良かったものについてご紹介したいと思います。
CHECK!!
マスク&帽子と合わせるために
いきなり結論から入りますが、買って良かったもの。それは、ズバリ「淡色クリアフレームのサングラス」です。ここでいう淡色は、レンズではなくフレームのこと。ようは、透け感のある淡い色のクリア生地を使ったサングラスのことですね。数年前からトレンドにはなっていましたが、この夏においてはデザイン的な魅力はもちろん、実用性の高さもひしひしと実感させられたのでした。
昨年から、長らくマスクが必須な日常が続いていますよね。そう、我々はそもそも口元が覆われている状態を前提に、コーディネートを考えることが必要となったわけですね。そうなると、サングラスによって目元まで覆われてしまうと、だいぶ怪しく見えてしまう。それゆえタウンユースにおいてはレンズのカラーが薄いサングラスが求められ、実際に新たに購入した人や、レンズを入れ替える人が増えてきたという話も、お店で聞かれるようになりました。
かくいう私も、ブルーの25%、グリーンの35%を度付きにして日常使いしています。とても便利ではあるのだけど、夏となればもう少しレンズ濃度が濃い物を掛けたい。それでいて目元を軽やかに見せるにはどうしたら良いのか……。そんなとき、「これだ!」と思ったのが、フレームを淡いクリアカラーにするという選択です。
こちらは、春の展示会でオーダーしたOne/Three Compound Frameのサングラス。可視光線透過率は55%とありますから、濃度にするとだいたい45%と言って良いでしょう。実際に掛けてみると、黄みがかったキハクのフレームが肌の色を透かすことによって、顔にすっかり馴染んでいます。フレームの存在感がさりげないため、レンズカラーが少し濃いめでも軽やかな印象にまとまっているではないですか。色によっては存在感が出てしまうプラスチックフレームですが、こちらは清涼感すら漂っているように思えます。
それゆえ、帽子+マスク+サングラスという変装の代名詞のようなスタイルでも、なんとか怪しく見えずに済んでいるように思うのですが、いかがでしょう?
子どもと遊びに行くときには日傘も差しづらいですから、帽子は必須。このサングラスならば帽子とも難なく合わせられたので、屋外のレジャーでもしっかり日射し対策ができました。
度付きにするならレンズ濃度に注意
最近私が愛用しているサングラスは、この3本。上2本は先ほども触れたように日常使いしている度付きのもので、濃度は上が25%、真ん中が35%です。下のクリアフレームはそれより濃いわけですが、やっぱり夏の強い日射しに対しては、これぐらいのほうが目がラクです。それでいて目元が完全に隠れるわけでもなく、適度な透け感があるのも良い。マスク必須の今は、クリアカラーのフレーム+濃度50%程度のサングラスがタウンユースの最適解なのでは。そう思っていました。
でも、使い続けてみて気がついたことがあります。やはりレンズ濃度が50%程度になると、室内に入ったときに多少の見えづらさを感じるということ。スーパーに入ったときは生鮮食品の色がわかりにくいし、外光の入らないカフェで本を読むにも暗い(スマホは問題ないけれど)。やはりこのぐらいの濃度になると、度付きで昼夜、屋内&屋外問わず常用するのは厳しいかなという印象です。
このサングラスは度を入れずにコンタクトと併用しているので、見えづらければ外せばよいわけですが、強度近視の私が度付きで作った場合、外してしまえば歩くことさえままならないわけで。必ずスペアの度付きメガネを持ち歩く必要が出てきます。度付きで常用したいのであれば、もう少し濃度を薄くするか、調光レンズにするなどしたほうが良いでしょう。
ともあれ、いずれにしてもクリアフレーム+カラーレンズの組み合わせはやっぱりオススメ。まだまだ日射しは強いし、マスクが欠かせない生活も続きそうなので、私の淡色クリアフレームのサングラスはこれからも活躍してくれそうです。
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伊藤 美玲
眼鏡ライター
東京都生まれ。出版社勤務を経て、2006年にライターとして独立。メガネ専門誌『MODE OPTIQUE』『眼鏡Begin』をはじめ、『Begin』『monoマガジン』といったモノ雑誌、『Forbes JAPAN』『文春オンライン』『めがね新聞』等のWEB媒体にて、メガネにまつわる記事やコラムを執筆している。TV、ラジオ等のメディアにも出演し、『マツコの知らない世界』ではメガネの世界の案内人として登場。眼鏡の国際展示会「iOFT」で行われている「日本メガネ大賞」の審査委員も務める。
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