偏光レンズを語る 第2回 [TALEX-タレックス]


偏光レンズに詳しい方には、もはや説明不要なくらい有名な日本の偏光レンズメーカー「TALEX-タレックス」。
1938年に大阪の田島で創業し、1966年に高品質なガラスの偏光レンズを開発したとHPに記されています。

プロスキーヤーであり登山家でもある三浦雄一郎さんのアコンカグアプロジェクトでも、TALEXのオーバーグラスがサポートされていたのも記憶に新しいところです。

そんなTALEXは日本の偏光レンズ市場にイノベーション起こしてきたと言っても過言ではありません。
ざっくりとですがTALEXのどこが凄いのかを、大まかに説明をしていきたいと思います。

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・TALEXの魅力?
・他の偏光レンズと何が違う?
・TALEXの弱点は?
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■TALEXの魅力は何と言ってもカラーバリエーション■

90年代の初頭くらいまで、極端に言うと偏光レンズのカラーといえば、濃いグレーか濃いブラウンしかありませんでした。
あっても多少薄めのグレーやイエローなどで、眼鏡店の店頭では「グレー」or「ブラウン」だったわけです。

そんな中でTALEXは日本の気候に合わせた透過率30%のライトカラー偏光を開発したり、バスフィッシングで有効なカラーを増やしたりと、他には無い戦略で偏光市場を開拓してきました。
まして「度なし」市場を開拓した功績は計り知れません。

当時、こんなに多く偏光レンズのカラーを作ったメーカーは無く、「フィッシング」をはじめ「ドライブ」「スキー」「アウトドア」など目的別でレンズカラーを提案したところに革命があったと思います。

これは今でもTALEXの最大の魅力であると私は考えています。


一昔か二昔前は偏光レンズの国内市場があまり大きくなかったので、偏光レンズの生産に真剣に取り組むメーカーは少なかったのです。
現にレンズメーカーは偏光レンズだけTALEXからOEM供給を受けていたりして、自社で生産していなかったことも多くありました。
そのような事情もあってTALEXは、多くのノウハウを長年蓄積していったのだと思います。

 

 

■偏光膜を染色する技術に脱帽■

↑の画像は偏光レンズを2枚重ねて強い光を見た画像です。
偏光度99%、透過率30%、コントラスト系という偏光膜の染色の腕が試されるスペックを選んでみました。

TALEXは近年、多くのライバルブランドからベンチマークされていて、売れ筋カラーやラインナップにない隙間を攻められています。
トゥルービュースポーツのような日本市場で人気のあるカラーは各社揃えてきています。

画像をみるとすぐにお分かりになると思いますが、強い光を見た時に他社偏光レンズは赤く光ってしまいます。
これは「赤抜け」という現象で偏光膜の染色技術の差であると言われています。
偏光度99%、透過率30%という魅惑のスペックを高品質に実現するにはかなり難しいことを意味します。
他のトゥルービュースポーツに似たカラーも全社検証しましたが、TALEXが一番優秀でした。

薄い濃度の偏光レンズでは「青抜け」という現象が発生しやすく、TALEXでもラスターオレンジくらいの透過率からは川面の強い反射がある際は青い光が抜けてきます。
それでも他社の近い透過率&偏光度のものと比べると優秀だと思います。

 

■TALEXに弱点はあるの?■

TALEXに弱点があるとすれば「コーティングの種類」と言わざるを得ないでしょう。
ライバルメーカーの多くは撥水コート以上の超硬・花粉ホコリ・耐熱コートなどを度なしレンズへも投入してきています。
この点だけはどうしてもTALEXが及ばないところであります。

 


レンズ加工性についてもTALEXは偏光膜との相性を考えCR39素材が主力です。
耐衝撃性に優れたカッチュウも用意していますが、ナイロール溝堀加工がNGであったり、ライバル各社に劣る面があります。

しかし「偏光レンズ」の機能を最大限に確保するという意味では、CR39を使用するのは真っ当な選択だと思います。
本来ならガラス素材がベストなのですが、プラスチックレンズ全盛の現代においてガラス論はマッチしないかと思いますが、ベストな偏光の見え方を追求されるのであれば悪くない選択です。
現に高級一眼レフカメラのレンズは未だにガラスレンズでありますので。

偏光レンズを力強くラインナップしているレンズメーカーで、「度なし」のガラス偏光レンズのカラバリを持っているのはTALEXだけでしょう。

 

■TALEXの度付・度なし別のレーダーグラフ■(個人的な所感です)
↓度なし

カラー数:全ジャンルをカバー
品質:偏光レンズ最高クラス
コーティング:ライバル他社に比べて選択肢が少ない
耐久性:CR39素材とコーティングの組み合わせを考えるともう一声
価格:コストパフォーマンスは非常に高い

 

↓度付き

カラー数:全ジャンルをカバー
品質:偏光レンズ最高クラス
コーティング:ライバル他社に比べて選択肢が少ない
設計:競合他社に比べ選べる設計がかなり少ない
薄さ:1.50が主力なので、薄さは致し方ないところ

 

個人的な評価なところは加味してくださいませ。
ただメガネナカジマでは偏光レンズや遠近両用レンズは導入前にかなりチェックします。
どのメーカーも「ウチの製品が一番」ですから、なるべく第三者的に評価するようにしています。
またそれらをレンズメーカー・加工検査機器メーカーへフィードバックすることも多くあります。

TALEXとはそういう関係ではありませんが、フィードバックを受け改善してくれるメーカーも増えてきています。

 

【総評】
「度なし」の偏光レンズであればTALEXで間違いないでしょう。
枠が全体にあるフレームに限られてしまいますが、レンズから逆算して偏光レンズのパフォーマンスを最大限に体感されたいのであれば、TALEXにフィットするフレーム選びが良いかなと思います。

「度付き」はハイカーブ・遠近両用などの設計で他社がリードしている部分があります。
メガネナカジマでは度付きの設計は非常にこだわるので、難しい選択になることが多いです。
度付きの価格は度なしほど割安には感じないので、このあたりも選択肢が増える要因です。

偏光レンズ選びに迷ったらTALEXを選択して間違いないと思います。
目的用途・度付・度なしなど何かご相談されたいことがあったらスタッフまでお尋ねくださいませ。

 

 

 

第1回「偏光レンズとは」
第3回「RARTS」
第4回「HOYA」
第5回「KODAK」





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