DREAM LENS
“クリアで偏光レンズはありますか?”というご質問を頻繁に頂きます。
偏光レンズは基本的に濃い色でありませんと充分な効果を得ることが出来ません。
具体的に言いますとTALEXのトゥルービュー系が限界の濃さかなと思います。
それ以上薄くなると偏光機能を犠牲にして明るさを保持します。
トゥルービュー(透過率30%)とトゥルービューフォーカス(透過率15%)は同じ偏光度99%です。
同じ偏光度でも水面の中の見え具合を冷静に比較してみると濃いカラーの方がよく偏光します。
天候や水の色で条件は見え方は異なりますが、一般的に色の濃さと偏光度の高さで偏光レンズの性能は決まりと言っても過言ではありません。
各メーカーがそのバランスの中で凌ぎを削っていると言っても良いくらいです。
今回、トランジションから発売された「VANTAGE(ヴァンテージ)」はクリアから始まる偏光調光レンズです。
今までの偏光調光レンズは上記で述べたように、偏光性能を保持する為に透過率40%以下という仕様が殆どありませんでした。
ましてはクリアから始まる偏光調光レンズなど「夢」のようなレンズで、私も最初に見た時は驚きました。
透過率:87%→12%
偏光度:0%→89%
とあります。
最大限に調光して偏光度89%しかありませんので、少し物足りない感があります。
それでも偏光があったほうがギラつきを抑えてくれます。
使用感は期待し過ぎには禁物ですが、まぁまぁやってくれる感はあります。
通常の調光よりは断然スッキリ見えます。デイユース・ホリデーユースには重宝してくれます。
店頭にサンプルをご用意しておりますので、是非ともお試し頂ければと思います。
SHOP-N:VANTAGE
■GOGGLE■
サーキット仕様の度付スポーツ眼鏡をお作り頂いたチュートリアル福田さんの記事が、雑誌「GOGGLE 11月号」に紹介されました。
フルフェイスヘルメットの中で超前傾姿勢の視線をフィッティングで確保しております。
こんなに極端なフィッティングをしたのは初めてですが、雑誌を見られたライダーの方よりいくつかご注文を頂きました。
このニーズは経験してみないと応えられなかったので、良い経験をさせて頂きました。
FRAME:OAKLEY SQUAREWIRE
LENS:HOYA RF SPORTS
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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