Before the month is over.
最後の最後まで色んな事が起こった9月の最後はLINEのアカウントを乗っ取られるという大失態で幕を閉じました。
対岸の火事のように騒がれていた社会現象に見舞われるとは、、、情けない限り。自分に限ってという慢心に尽きます。
自衛の為に行ったセキュリティ設定が招いた惨状に悔やんでも悔やみきれませんでしたが、乗っ取られている事をキャリアメール、FaceBook、電話で教えてくれた仲間が多く本当にありがたかったです。
中には10年以上も声を聞いていなかった友人もおり、怪我の功名と言うべきか「困ったときは皆助けてくれるんだな」と感涙。
しばしばネットが批判されるコミュケーションの軽薄化などは、場合によって当てはまら無いのだろうとさえ思えました。
関係者の方々、仲間に迷惑を掛けたことは事実なので、この場を借りてお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。
9月最終週にパリで世界最大規模の眼鏡展示会が開催されておりました。
我がGROOVERは初のヨーロッパ進出としてこの展示会へ出展しました。
GROOVERにとって大勝負に出た出展です。
しかしそんなパリへ、私は行くことが出来ませんでした。
かねてより模索していた業務提携と新規事業の懸案が有り、どれも9月末にある程度の見通しを立てなくてはなりませんでした。
結果はいずれも不調に終わり、思い描いた計画は全て白紙から考え直すことに。
何だかとてつも無い挫折感と無力感に襲われ、久しぶりに思いに耽ってしまいました。
冷静に考えれば、いずれも大きな無理と負担を強いられるので、この結末で幸せだったのかもしれません。
義理、人情や出会いの目まぐるしいタイミングで、実情をミスリードしていました。
その事に本当は気付いているのに、後戻りで出来なくなっていた自分もいました。
少なくとも今はそう思えています。
本来ならパリに行っている期間中に、もんじゃ焼き屋さんでのミーティングにお誘い頂きました。
このミーティングは自分の迷いや不安的なモヤモヤを、少しづつ晴らして行くような不思議な感覚のものでした。
立ち止まっていられない性格なので、怪我したり躓いたりする事も多いのですが、今はガッチリとNEXTをロックオンしています。
具体的に何かをするんですが、凄く地味な感じでアクションしていきます。
10年後に少しだけでも雰囲気を変化させてやる!という着実な1歩づつの継続です。
そんな決意の覚書。
ちなみに私が行かなかったパリは大盛況だったようで、ルーキーブランドとしては最高の結果ではないかと関係者の方々に言って頂けました。
自分不在で多少、複雑な感じはありますが素直に喜びたいと思います。
-了-
中島 正貴
有限会社スクランブル 代表取締役
1999年にメガネ業界に入る。新宿の紀伊国屋にあった三邦堂(閉店)でドイツ式両眼視測定を学ぶ。2006年よりメガネブランド「GROOVER」を立ち上げ、国内外の展示会へ出展する。2011年より世界初のレンズカスタムレーベル「GOODMAN LENS MANUFACTURE」を立ち上げる。2016年より世界のアイウェアシーンで有名なアイウェアマガジン「V.MAGAZINE」、アイウェアエキシビジョン「V.O.S」の日本開催権を取得。ネコ・パブリッシングの協力により「V.MAGAZINE JAPAN」の刊行と、「V.O.S TOKYO」を開催する。2021年には日本発のスポーツサングラスブランド「XAZTLAN」を発表。2022年、メガネの「ホントにミニマムな国際展示会RAMBLE」を7年ぶりに復活。2023年、5坪のメガネ屋「陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN」を表参道にオープンさせるなど精力的に活動中。
職歴
・メガネナカジマ代表
・陽ハ昇ル GROOVER×XAZTLAN オーナー
・GROOVERデザイナー
・GYARD主宰
・XAZTLAN(ザストラン)ファウンダー
・東京セイスターグループ理事
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