Doo-be-doo-be-doo.

激動の2020年も師走を迎え、年が明けたらコロナウィルス騒動のスタートから1年が経過するわけです。

前回、昨年から企画書化していた「日本発のスポーツサングラスブランドを創る」プロジェクトを、前澤ファンドへ応募した記事を書きました。そして2次審査で落選後も、プロジェクトは進行中であることも。これは今年1月の上海オプチカルフェアが中止になったことによって、1週間で締め切られる前澤ファンド応募が出来たわけですが、今年1年を振り返ると、1月にこれが出来た事が非常に大きかったと考えています。

コロナウィルス感染拡大の渦中にあっても、こういう時期は今までやれなかった企画を前に進めようという心境になれたことは気分的に大きかったです。
また会社的にも前に進むぞ!っていうメッセージを内外へ示せたことで、多くの協力してくれる方々と出会うことが出来ました。

春になるまで、国からの補助金や給付金の話が具体化しなかったわけで、私達のような小規模事業者は戦々恐々としていていました。もしこのような試みが出来ていなかったら、何をして良いか右往左往していただろう思います。

残念ながら前澤ファンドは落選してしまいましたが、このプロジェクトは進んでいて手応えを掴みつつあります。
「どうせOAKLEYに勝てっこないだろう」と思われているのは重々承知ですが、これはGROOVERと同様に私のライフワークなので、メガネ屋人生で挑戦しないわけにはいかないのです。

こんなスポーツサングラスの低迷期にやらなくても良いのですが、どういうわけか不思議とこういう時期にしかチャレンジできる機会が回ってこないのです。
いつもアイディアは沢山あるのですが、日々の仕事に忙殺されてしまい、企画書にして売り込みに行く時間も全くありませんでした。

そんな状況でのコロナウィルス感染拡大は、私に多くの時間を与えてくれました。

 

4つの企画書で助成金を獲得


今年は前澤ファンド案件の他に4つの企画書で、国や県、市の助成金に申請しました。
コロナウィルス感染拡大によって、助成金は大盤振る舞いの様相だったのですが、その中でも採択された2つは採択率が非常に低いもので激戦でした。
どうせならと割り切って、助成金額が高く競争率が高くなると分かっていたものにチャレンジしました。

採択を頂いたので一安心なのですが、もし落ちていたら競争率が低い方にいけば良かったと後悔したことでしょう。採択されたらされたで、4つの助成金を同時に実行するのは至難の業です。給付金申請の書類作成や、決算も重なり、夏休み以降帰れる日が少なくなってしまいました。

ただ、withコロナ、afterコロナの時代に重要となるプロジェクトなので、今ここで投資できるのは大きいです。
しかも助成金でアシストして頂けるので、本来の投資額の1/4(3/4助成)でやることが出来ます。小規模事業者にとってこれはかなり助かります。

ここでチャレンジしなければ、いつやるんだよ!と奮い立ちフルスイングしたわけです。

 

次は何をやる?


簡単に言えばITへの投資です。かっこよく今風に言うと”デジタルトランスフォーメーション”略してDXです。
一介のメガネ屋風情がそんな事やっても意味あるの?みたいに、DXを知っている方は思われるかもしれません。大企業が行うようなDXを出来るはずも無いのですが、自分なりに実現可能な範疇でカスタマイズしています。

4つの助成金の全てを、ITへの投資で繋いでいく計画です。
それでもまだまだ足りないので、引き続き来年も企画書の作成に追われると思います。
個人事業主に毛が生えたような零細企業くせに、大風呂敷を広げてしまった格好ですね。
ただ今後、少人数で戦っていくには、どこかでやらなくてはならないのでやり切るしかありません。

実はこのbootも、将来的な”メガネ屋的DX”に大きな意味を持っていると考えています。

 

キッカケは顧客分析


そもそも、こんなことをやろうと思ったキッカケは、10年来やりたかった徹底的な顧客分析です。
標準よりも、少しだけ多く分析できる顧客管理ツールを使っているのですが、それでも見えていないものがありました。

安直に有料ツールを使ってやれるのでは?と思い、いくつかのツールを調べましたがピンときません。
挙句の果てに「AI」を活用できないかと調べ始めたのですが、識者の友人達に「無駄」「意味ない」と諭され、納得いく説明を受けて結果的に自力で分析をしました。

「AI」分析に必要である充分なデータ量が無いということが分かり、自分でやったわけです。
どこから顧客の方が来店されるかのエリア分析をまずしたかったのですが、これはバッチリできました。
そこで見えてきたのは2011~2017年までで、あるエリアからの来客が著しく減っていたのです。

そして2018年から少しづつ戻ってくるのですが、理由が分かりました。
分析後に事情通の方に裏を取って確証にしたのですが、当時これが分かっていても対策できたか?と疑問が残りました。
知らなかったからこそ、違う道を模索できた部分もあって怖くなりました。

これをキッカケに、データ分析の道を行くか、インスピレーションな道を行くかを悩んだのです。
そもそも今の規模ではAI分析は効かないので、やりたくても出来ません。
今あるデータを分析をして、何かを考えるのは嫌いじゃありません。

そんな問答を自分で繰り返していて、友人たちの力を借りたらもっと違う世界が見えるんだろうなってイメージが出来た瞬間がありました。
なので、程よくツールを使い、程よく人間が考えるっていう折衷案なスタイルでいくことにしました。

 

で、結果、”得意なこと、好きなことで勝負しようぜ”ってことになってます。

 

 

 

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