空間同時表示が現実に

視力に依存しない網膜投影型レーザーディスプレイ

株式会社QDレーザ(本社:神奈川県川崎市)が開発している、網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA Display」シリーズ。視力障害向け医療機器として「RETISSAメディカル」が製造販売承認を取得しました。
これによって一部の視覚障害の方は、「見る」ことが出来るようになるかもしれません。

AR・スマートグラスと言ったジャンルにカテゴライズされると思いますが、VRやARって何なの?っていうのを疑問に思っている方も多いハズ。

簡単に言ってしまうと、今見えている現実世界に色んな情報を機械によって表示させたいよねってことなんです。
VRゴーグルのように大画面を疑似体験出来るようなものも含めて、バーチャルリアリティーって呼ばれています。

ARを簡単な言葉に言い換えると”空間同時表示”でしょうか。
メガネ・アイウェア型の機器を総じて「スマートグラス」として呼んでいて、ARを実現するのには色々な技術があるのです。

 

スマートグラスで何が出来るの?

GoogleやAppleも開発しては頓挫してを繰り返していて、なかなか実用的な普及版として世の中に浸透させられないこのジャンルなのですが、一度体験すると”おー”ってなります。

スマートグラスグラスを掛けると↓みたいな世界が広がります。

スマートグラスが目指す未来は「ポスト スマートフォン」であり、スマホ画面を現実空間に同時表示させようってわけですね。しかし、まだまだ課題が多くってあって、安全性の問題やバッテリーの持続性の問題、本体の大きさや文字入力も課題です。

「音声入力すれば良いじゃん」と考えますが、入力の独り言に世の中が慣れるまで強靭な心が必要です。
また、コロナ禍においてもそうですが、しゃべる事がなかなか難しい状況の場合はどうするかなど、解決しなくてはならない問題が山積。

これからもドンドン進化しなくてはならないジャンルのものとなっています。

 

視力障害のある方の一部に効果がある

QDレーザが開発した網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA Display」シリーズは、アイウェアに取り付けられたユニットから微力のレーザーが出力されて映像が映し出されます。

視力に依存しない技術によって、近視、遠視、乱視、老眼などがあっても、眼鏡・コンタクトを必要とせず映像を視認することができます。また、投影される映像はピント位置に影響を受けないため、どこを見ていても視界に完全に重なるのが特長です。

視力障害向け医療機器として「RETISSAメディカル」が製造販売承認を取得されました。
これは眼鏡やコンタクトレンズを用いても十分な視力が得られない方に対し、視力補正をする目的で使用することが出来ます。

直接、網膜へ投影するので、網膜の機能が失われていなければ、映像として「見る」ことが出来るようになるのです。
こういったスマートグラスがそういった、本当に困っている方の役に立つって素晴らしい。
テクノロジーが課題を解決していくってワクワクしますね。

医療でもiPS細胞による目の治療の治験が始まりました。
目は人生において非常に大事な役割を果たすので、bootも思いを持って取り組んでおります。

 

 

■株式会社QDレーザ
本社  : 〒210-0855 神奈川県川崎市川崎区南渡田町1-1 京浜ビル1F
代表者 : 代表取締役社長 菅原 充
設立  : 2006年4月24日
事業内容: 半導体レーザおよび応用製品の設計、開発、製造、販売
URL  : https://www.qdlaser.com/

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