「メイクのようにメガネを掛ける」ということ

“掛けるだけでメイクアップ効果が得られるメガネ”
そんな便利なアイテムがあったらなぁと、女性のメガネユーザーなら思ったことがあるでしょう。それを証拠に、メイクアップアーティストが監修したフレームというのもたびたび登場しています。

くすんだ肌をカバーしてくれる色使い、フェイスラインがリフトアップして見えるようなシェイプ……などなど。こうした工夫をしてくれているフレームが登場するのは、ユーザーとしては喜ばしいことです。だって、せっかく掛けるのなら少しでも美しく見せたいですからね。

ただ、そうしたものを掛けるだけで簡単にメイク効果が得られるのかというと、そう単純にはいかないのがメガネの難しいところ。なぜなら、メガネはあくまでレンズ込みで“メガネ”であるからです。メイク効果を謳うもののなかには、強度近視の私からすると「度付きにするにはサイズが大きすぎるかな……」というものも少なくありません。度無しで掛けているモデルさんのイメージとは異なる仕上がりとなってしまい、悔しい思いをした人もいるのではないでしょうか。

度付きで使うのなら、フレームもレンズも含めたトータルの提案でないと、満足はできないですよね。そこも加味して、“メイクのようにメガネを掛ける”という提案を打ち出しているお店ってあるのかしら。そもそも、「メイクのようにメガネを掛ける」って具体的にどういうことだろう……。

そんなことをモヤモヤと考えていたところ、興味深い取材のお話をいただきました。女性のためのアイウェアショップ「GLASSAGE」さんに、“女性目線のメガネ選び”について伺うという企画です。

 

掛けることで“どう見えるか”にとことん向き合う

「GLASSAGE」のコンセプトは、「コスメを選ぶようにメガネを選び、メイクをするようにメガネを纏う」です。結論からいうと、このコンセプトをしっかり体現した接客を受けることができました。

というのも、フレーム選びにはじまり、レンズの仕上がりやカラーレンズの提案に至るまで、“それを身に着けることで、自分がどう見えるか”ということを、とにかく丁寧にアドバイスしてくれる。そう、「コスメを選ぶようにメガネを選ぶ」って、まさにそういうことだと思うんですよね。

たとえばアイシャドウやリップを選ぶとき。使用されている成分や生産過程におけるウンチクなどよりも、まずはそれをつけることで自分の顔がどう見えるかが一番気になるところでしょう。結果的に自分が今までより素敵に見えたり、なりたいイメージに近づけたら購入、となる。もちろん、良質な素材で丁寧に作られているに越したことはありません。でもメガネフレームだって、気分がアガる要素はやっぱり“自分がどう見えるか”という部分にあるはずで。


レンズ選びについても、驚きがありました。これまでカラーレンズを愛用してきた私ですが、「ピンクやオレンジのカラーを10%ぐらい入れると、メイクがより立体的に見えたりするんですよ」というアドバイスをもらったのは初めてのこと。さらに、顔にサンプルのレンズを当てながら「伊藤さんの場合はピンク系よりオレンジ系のほうが肌が均質に見えて、くすみが目立ちにくいですね」なんて言われたら、「じゃあ、オレンジを入れてみようかな」という気持ちにもなるじゃないですか。

レンズの厚みや目元の見え方については、仕上がりサンプルを用いて説明しているとのこと。たとえば、同じ度数で片側には片面非球面レンズを、もう片側にはオーダーメイドレンズを入れたものや、同じレンズをサイズの異なるフレームに入れたものなど、目で見て仕上がりの違いがわかるものが用意されています。そして実際にスタッフの方がそれらを掛けて見せ、見た目の違いをわかりやすく示してくれるわけです。これなら、「少し高くても、見栄えがよく仕上がるレンズのほうがいいな」と納得して選べると思うんですよね。そのほかにも、女性が楽しくメガネを選べるような様々な接客の工夫がありました。

メイクのようにメガネを掛ける、ということ。これまでぼんやりとしていたイメージが、この取材でしっかり言語化されたような気がしました。その取材記事については、ぜひ現在配布中の「Vマガジン Vol.5」をご覧くださいね。

 

 


取材協力:GLASSAGE(グラッサージュ) 西武池袋店
東京都豊島区南池袋1-28-1
西武池袋本店 3階
TEL:03-5904-9497

 

 

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