もっと気軽にサングラスを!
皆さんは、サングラスを使っていますか?
ここ数年は、以前よりサングラスを掛けている人を街で見かけるようになりました。「目から入る紫外線が肌のシミの原因になる」、といった情報がメディアで取り上げられるようになったのも理由のひとつかも? そうした美容面を意識して掛けている人もいれば、トレンドの薄色サングラスをファッションとして取り入れている人も多い印象です。
サングラスというと、はじめからカラーレンズの入ったもの思い浮かべる人も多いかもしれません。ですが、自分の好きなフレームに、好きなカラーのレンズを入れることも可能です。カラーの濃度も選べますし、度付きにすることもできます。自分が心地よく感じるカラーレンズ越しの視界って、いいものですよ。
ちなみにトップ画像の2本は私物なのですが、どちらも元々は眼鏡フレームとして販売されていたものです。こうしたシンプルでカジュアルなデザインなら普段の着こなしにも気軽に合わせられそうでしょ? タウンユースであれば、それほど大きなサイズでなくてもいいし、カーブの強いものでなくても問題ないと私自身は感じています。
眩しさに強い=紫外線に強いわけではない
昔に比べれば、受け入れられるようになってきたサングラス。でも、一方でまだまだサングラスには、“カッコつけている”“気取っている”というイメージがあるのも事実でしょう。現に屋外で行なわれる子どもの幼稚園行事などに参加しても、サングラスを掛けている人はごく僅か。みんな、遠慮しているのかな……。それとも、眩しくないのかしら?
「私は眩しくないから大丈夫」と言う人も、じつのところサングラスが必要ないというわけではありません。というのも、眩しさに強いといっても、それは決して目が紫外線に強いというわけではないからです。
「日本人は瞳の色彩が濃いから欧米の人に比べて眩しさに強い」などと言われたりしますが、眩しく感じていなくても、裸眼でいれば目はしっかりと紫外線を浴びています。長時間強い紫外線を浴びると目の病気を引き起こす可能性があると言われていますし、ケアをするに越したことはないでしょう。
紫外線はメガネでもカットできるけれど、眩しさはサングラスでなければ防げません。眩しさに弱い人にとって、サングラスは必要不可欠。そう、サングラスは単なるお洒落アイテムではなく“紫外線や眩しさから目を守るための道具”でもあるのです。
私は眩しさにめっぽう弱いので、もうサングラスが欠かせません。掛けると、本当に快適ですよ。「周囲の目が気になるから掛けない」なんて、もったいない! ぜひ、もっと気軽にサングラスを取り入れてみませんか?
伊藤 美玲
眼鏡ライター
東京都生まれ。出版社勤務を経て、2006年にライターとして独立。メガネ専門誌『MODE OPTIQUE』『眼鏡Begin』をはじめ、『Begin』『monoマガジン』といったモノ雑誌、『Forbes JAPAN』『文春オンライン』『めがね新聞』等のWEB媒体にて、メガネにまつわる記事やコラムを執筆している。TV、ラジオ等のメディアにも出演し、『マツコの知らない世界』ではメガネの世界の案内人として登場。眼鏡の国際展示会「iOFT」で行われている「日本メガネ大賞」の審査委員も務める。
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